「笑うときに鼻がひくひくするのがとても嫌いで、周りにも笑いものにされる」と悩んでいるのは、小学6年生の女の子。数多くの子ども向けライブを開催し、9月に子どものお悩み相談本『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)も出版した小島よしおさんが、さまざまな悩みや疑問に答えるAERA dot.の本連載。小島さんがどうコンプレックスと向き合ってきたのか、その中から見えてきた「コンプレックスとの向き合い方」を教えてくれます。
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【よしおの答え】
まついちピーヤ、勇気を出してお悩みを送ってくれてありがとう! この相談文を読んで、なんて心が広くて我慢強い子なんだろう、って感心したよ。嫌なことを言われて言い返してケンカになってもおかしくないのに、笑ってごまかして。でも、こうやって「傷ついた」とよしおに伝えてくれてうれしいよ。
よしおも、小学生から高校生くらいまで、外見のことで嫌なことを言われた経験があるよ。たらこくちびる、天然パーマ、トサカ(天然パーマのクセが強くて鶏のトサカみたいな寝ぐせがついていたんだ)とか。後輩芸人にも、でべそとか眉なしヤンキーって言われていたのが嫌だって、話してくれた人がいたよ。
いわゆるコンプレックスってやつだよね。大人になってから気にすることは減ったし、今はもうまったく気にしていないけど、当時はまついちちゃんと同じようにたくさんもがいていたなあ。よしおが向き合っていたのは、天然パーマとニキビ。どちらも、治ってくれ!と思っていろんなことをしたよ。
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