よしおの場合はかなり創作していると思うけど、相手の事情を考えるって大事なことじゃないかな。例えば学校で給食を食べるのが遅い子がいて「何でこんなに食べるのが遅いんだろう」ってイライラしていたとする。だけど実はその子にはご飯を早く食べられない事情(食べ物を飲み込む力が弱いとか、他の人より胃が小さいとか)があるっていうことを知ったら、イライラではなく、理解になるんじゃないかな。

 最初に、若いころは特にイライラしていたって話したけど、相手の状況や事情をわかっていないことが多かったんだと思う。年を重ねていろんな人と関わっていろんなことを経験するうちに、相手にもそれぞれの事情があるって知っていったんだ。アーニャちゃんは小学4年生だから、これからどんどんいろんなことを知っていけばいいよ!

 イライラして仕方ないときは、イライラしていることを書き出してみると、冷静になって自分が何にイライラしているのかもわかるかも。名付けて「イライラドリル」! 考えるためには冷静になることも大事だから、自分に対してイライラしているのか他人に対してイライラしているのかもわからないときは文字で書き出してみてね。しかもそれで解決ができたら最高だね! ドリルの答えとして書き込むのもいいかも。

■気持ちの変化は毎日ある

 女性はホルモンバランスの変化で気持ちが不安定になることがあるって聞くけど、男のよしおも毎日心の調子が違う気がするんだよね。なんていうのかな……いつもは平気なのに、「あんまり人と話したくないな」って思う日がたまにあるんだ。明確な理由もあまりわからなくて……。そういうときは深く帽子をかぶっちゃうよ(笑)。

 みんな、たぶんそういう“その日の調子”みたいなものがあるんじゃないかな。なるべく毎日穏やかに、イラッとせずに生きられたらいいけど、人間も生き物っていうか、天気とか季節と同じように、心のコンディションが毎日同じじゃないのは自然なのかな、って思ったよ。

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