教科書で見るだけでなく、実物に触れたり観察したりと体験を伴うことで、知識はグンと深まります。とくに理科や社会科には、そんな学びが満載。ここでは、アテナ進学ゼミ代表の宮本毅先生が、この夏おすすめの「化石発掘」や「潮の満ち引き観察」体験を伝授します! 現在発売中の「AERA with Kids 2023年夏号」(朝日新聞出版)から抜粋してご紹介します。 

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不思議や未知の世界をみて「なぜ」「なに」を心に刻もう 

 理科の学びのだいご味は、未知の世界や現象に直接触れられるところではないでしょうか。アテナ進学ゼミ代表の宮本毅先生は、理科事象に直接触れるよさについて、次のように話します。 

「授業でやった内容を実際に見にいくことも大事ですが、学ぶより先に見ておくことの大切さを実感することが多いですね。体験して心に刻まれたものが授業で出てくると、自分の中でつながって急におもしろく感じることがある。そこから興味が広がったり、難しい学びへの原動力になったりします」 

 体験したことの印象が強く残るのはスケールの大きい事象を見る機会もあるから。長い年月をかけて築かれた巨大な構造物や洞窟など、さらっと通り過ぎてはもったいない見学ポイントがたくさんあるのも理科分野のおもしろさです。 

「国内でも巨大な一枚岩やとてつもなく大きな地層を見ると『これ、どうやってできたんだ』と思いますよね。日常生活とはかけ離れたものを親子で見て、一緒に心を動かされる体験をすると、ずっと記憶に残るし、『なぜ』『なに』という理科の学びの原点もたくさん経験できます」 

 学び体験をする際は、どのような点を意識するとよいのでしょう。 

「見学や観察をした際は、小さな知識をつなげて全体と関連付けられるような視点を持てるといいですね。科目間の垣根もはずして、全体像を考えながら部分の学びを意識する。そうすると一つひとつを覚えるより頭に入りやすいんです。ぜひこの夏、そんな学び体験をたくさんしてみてください」 

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AERA with Kids編集部
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