自分のウンチを食べる動物がいるのはなぜ？『ざんねんないきもの事典』今泉忠明先生の”驚き”の答えは？

Q.遺伝子の研究が今進んでいますが、絶滅した動物がまた生まれることはありますか？

A.ありません。姿を復元できたとしても習性は復元できないからです。習性は主に母親から教わるものだから、人工的に動物をつくってもダメなのです。絶滅したらそれに二度と会うことはないのです。

Q.近年進化した動物はいますか？

A.小さな進化は起こっていると思いますが、なかなか難しいようですね。エルニーニョ現象の影響でガラパゴス諸島のウミイグアナが島に上がり、リクイグアナとの雑種ができたことがありますが、いつの間にか消えました。雑種では新しい種は生まれない例なのですが、植物では富士山の砂礫（されき）地に現れたフジアザミが進化の例に挙げられることがあります。

Q.動物園にいる動物と、野生の動物の感情はどれほど違いがあるのでしょうか？　動物の幸せって、どんなことでしょうか？

A.動物園にいる動物は常に多少のストレスを感じています。それは本来の生活場所でないところで暮らしているからです。敵がいてもそれが自然ですから、このことはストレスにはなりません。動物の幸せは、その動物本来の暮らし方ができる場所にいることだと思います。人間は自分の考えを動物に当てはめようとするから、優しくしても必ずしも動物が幸せになるわけではありません。 

■将来の夢編

Q.レッサーパンダの飼育員になりたいです。レッサーパンダを見るときのポイントはありますか？

A.ジャイアントパンダの親せきとされますから、どこがジャイアントパンダに似ていて、どこが違うのかなとかを詳しく見るといいです。

Q.今泉先生のようになるには、小1の今、何をしたらいいですか？

A.本を読んで知識を広げることかな。動物の本だけでなく宇宙とか偉人伝とか、なんでも知識になりますから、読んでください。

（構成／ジュニアエラ編集部）