■突然始まった次男の行き渋り
そうこう言っているうちに、夏が終わり、2学期が始まりました。するとどうでしょう……今度はなんとわが家の次男の行き渋りが始まったんです。朝起きてなんだか元気がない。熱も風邪症状もないけど、「おなかが痛い」と言って、いつもパワー全開の次男が小さく丸まっています。気持ちを尊重して休ませてみると、途端に元気いっぱい。それならと無理に励まして行かせると途中で戻ってきて、本当に吐いてしまったことも。これがよく聞く心理性の不調か……。
普段は元気いっぱいなのに意外と繊細なハートの持ち主の次男にとって、何気ないクラスメートの一言や小さな失敗があっただけで、学校に行くのが負担になってしまっていたのでした。しかし、融通の利く働き方だからといって、毎日のように休ませていたら私も仕事が回らなくなるし、学習の遅れも心配です。1年生なので、学習サポートをしようと思うと放っておくこともできません。休みたいと言われるたびに正直うんざりした気持ちがむくむく……仕事の調整をしながら苛立ちも隠せなくなってきて、「頼むから今日は学校行ってくれよー(涙)」と言ってしまったこともあります。
私なんかよりバリバリ幅広い仕事をこなしながら1学期の多くを娘さんと過ごしたBさんは懐が深いなぁ……と、欠席連絡をしたあと、元気いっぱいに復活している次男を見て涙目になった私でした。どんな理由であれ、子どもにとって学校が最良の居場所でないなら、無理に行かせなくても過ごせる環境を整えてあげたい。
一方で、親の仕事やメンタルの保持も大切で、この兼ね合いが本当に難しい。子どもを休ませながら仕事も続けられる人にも苦悩はあります。そもそも学校という環境自体の改善も必要ですが、みんながみんな心地よい場所をつくるって正直無理じゃない? 学校でも、学校でなくても、それぞれの子の特性に合ったコミュニティーが一つでもあれば救われる。でもそこが、いろんな働き方の親たちが安心して子どもを任せられる環境でなくては。
結局、現役小学生の親世代の私たちにできることってなんでしょう? 私は、不登校の悩みを隠さず、また見つけた居場所は積極的にシェアしながらその先の議論につなげていきたいな、と思います。みなさんはどう思いますか?
※文中の話は、Bさんから同じように困っている方の参考になればと、許可を得て書かせていただいています。