理科・社会で記述問題がある学校もありますよね。「うちの子、記述が苦手です。SDGsと言われても引出しがなくて書けない……」という声も聞きます。でも、その配点を見るとたった3点ということも。たとえば「邪馬台国」の4文字を書かせる問題で2点、文章の記述で3点だったら、たった1点しか違いません。だったら記述を捨てましょう。これからは、いかに効率よく点数を取っていくかが肝心です。でもこれは、6年生以外は真似してはダメですよ。

Q)過去問を解いても全然点数が取れず、自信がなくなっている場合には、親としてどう接したらよいですか?

A)数字で自信を持たせていくしかないですね。「大丈夫よ、これだけやってきたんだから。あなたはパパとママの誇りよ」と言っても子どもには全然響かず、やっぱり具体的に〇がつく、点が取れる、ということでないと、この時期は厳しいと思います。

 受験生が自信をもつためには、やはり過去問を利用するのが一番です。たとえば、一回目に時間を計って全体を解きます。その後見直すと、できなかった問題でも、じっくり考えたら解ける問題もある。通しで考えるのではなく、問題をばらばらにして時間をかけて解かせることがポイントです。

 過去問は算数50分、国語50分と時間が決まっているので、焦って「これで点を取らないと!」と必ず気負って解きます。だから、たとえば算数だったら大問1の計算3問を、いつもは6分で解くべきところを「10分かけてやってみようか」と声をかけてみる。そうすると×だったところも、〇が1個増えたりするわけです。 

 まず、【自分には解く力がある】ということを認識させる。その後、それだけ時間をかけると本番で時間がなくなってしまうから、問題の見極め、つまり、解かずに捨てる問題もあるとことを再認識させることですね。自信がない子は全部が難しくみえて、「あれも解けない、これも解けない」とすべてに目を通しがち。最初から、【全部で20問あるけど解かなくていい問題が5問ある。残り15問をじっくり時間をかけて取り組む】というように、取り組み方を変えること。それで〇が1個でも2個でも増えたら、「ほら、ちゃんと解けるから」と自信を持たせていくことができます。

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