【新常識(3)】成果主義の「ご褒美制」も取り入れよう

「テストで100点を取ったら、ご褒美におこづかいアップ!」など、努力や結果に対価を渡すことに抵抗を感じる人もいるかもしれません。

「しかし、子どもがコツコツ努力をし、成果を出したことがお金につながるのは悪いことではないと思います。もちろん、むやみに大金を与えることはNG。自分の努力で得たお金の使い道を考えさせることも大切です」

【新常識(4)】家計をオープンにする。リビングでお金の話をしよう

 教育費や貯蓄、ローン……。子どもに、わが家の家計事情を明かすのはちょっと……と躊躇する気持ちもあります。

「子どもにきちんとした金銭感覚を身につけさせるには、家計をオープンにすることが不可欠です。塾や習い事の費用、家族旅行費に通信費……。自分の家は、いくらお金を使っているのか。家族で話し合うことで、子どもはお金をより身近に感じ、真剣に考えるようになります」

【新常識(5)】レアものを高く売る! これからはギラギラ感も必要です

 集めたカードをショップに転売したら、高く売れてラッキー! 子どもがこんなことをしたら、「そんなことするんじゃないの!」と思わず叱ってしまいそうです。

「でも、レアものを高く売りお金を得るということは、今ならではの価値観。市場を知るいい勉強にもなります。今の若い世代は、競争を嫌ってみんなと一緒であることが大好き、と言われますよね。『出る杭』がいないので、就職活動の際に採用担当側はみんな同じに見えると聞きます。その中から、一歩抜きんでる逸材になるには、少々ギラギラしているくらいがちょうどいいですよ!」

 子育ての最終目標は、子どもを精神的・経済的に自立した「自分で食べていける」大人にすること。10~15年後にわが子が立派に独立できるよう、子どもに正しい金銭感覚や、お金の管理力はしっかり教えたいものです。そして、体験したことのない決済時代を迎えるにあたり、親も日々勉強が大切なのですね。

AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2018年 秋号 [雑誌]

高濱正伸,安浪京子,tomekko

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AERA編集部
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