通常保育後のクラブ活動と延長保育が充実しているバディスポーツ幼児園。通常保育時間内にも体育や芸術の授業がある(photo バディスポーツ幼児園提供)
通常保育後のクラブ活動と延長保育が充実しているバディスポーツ幼児園。通常保育時間内にも体育や芸術の授業がある(photo バディスポーツ幼児園提供)

 共働き世帯にとって、子どもの預け先は「保育園一択」と考える人は少なくないだろう。延長保育や給食を実施する幼稚園も増えたいま、フルタイム勤務でも幼稚園を選ぶ人が増えている。AERA 2022年10月10-17日合併号の記事を紹介する。

【グラフ】保育園・幼稚園等の年齢別利用者数と割合はこちら

*  *  *

 9月のよく晴れた月曜日。午後2時半、東京都世田谷区のバディスポーツ幼児園では、帰宅する園児たちがバスに乗り込む一方で、園舎内のグラウンドや教室で始まる「クラブ活動」に向かう子どもたちの姿があった。

 この日レッスンがあったのは、バスケ、テニス、ピアノなど。別の日にはチアリーディングや英会話、絵画のクラスもある。それぞれ保育料とは別に月謝が必要だが、教えるのはいずれも実績あるプロの指導者だ。

「送迎がいらないので好評です。平日に習い事をさせにくい共働き世帯からも選ばれるようになりました」

 と話すのは、同園の鈴木威代表取締役。1981年、園児4人でスタートした同園は現在、都内4園と横浜市内に2園、川崎市内に1園あり、園児は合計で約2千人にのぼる。

著者プロフィールを見る
古田真梨子

古田真梨子

AERA記者。朝日新聞社入社後、福島→横浜→東京社会部→週刊朝日編集部を経て現職。 途中、休職して南インド・ベンガル―ルに渡り、家族とともに3年半を過ごしました。 京都出身。中高保健体育教員免許。2児の子育て中。

古田真梨子の記事一覧はこちら
次のページ