アーティスト・エリイ(Chim↑Pom)photo 森美術館提供
アーティスト・エリイ(Chim↑Pom)photo 森美術館提供

 東京の森美術館で開催されている「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」を手がけるメンバーのエリイさんがAERAに登場。活動を振り返り、「17年間、性質の異なった同じ6人のメンバーでやってきた。そこに社会がある」と語った。AERA 2022年4月18日号から。

【写真】AERA史上初めて我が子を抱いて表紙を飾ったエリイさん

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 我が子を抱くアーティストが登場……。AERAの表紙史上、初めてのことらしい。母の名前はエリイ。現代美術のアーティスト・コレクティブ「Chim↑Pom(チンポム)」のメンバーだ。

 東京電力福島第一原発の事故による帰還困難区域で開かれている、見に行けない展覧会「Don’t Follow the Wind」の発案と参加。原水爆をモチーフにした岡本太郎の壁画の右下の壁の余白に、原発事故を風刺した作品をゲリラ的に設置するなどの作品や活動で、日本でもっともラディカルなアーティストとして知られる。17年間の活動はさまざまな議論を呼びながら、大回顧展「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」が東京の森美術館で開催中など、今や日本を代表する現代アーティストの一組となった。

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