
* * *
井口 ご無沙汰しています。直接お会いするのは3、4年ぶりですね。
櫻田 あれはKing Gnuがものすごい勢いで売れ始めた直後ぐらいのタイミングだったかな。
井口 はい。卒業する櫻田門下生を送る会でした。たしか上野のアメ横の飲み屋でしたよね。
櫻田 突然やってきたから本当にびっくりした。「お前大丈夫なのか? こんなところにきて」って(笑)。
井口 久しぶりに先生の顔を拝ませてもらおうと思ったんです。学生時代にあれほどお世話になったのに、卒業してからは全く挨拶できていなかったので。
櫻田 今日はどこまで話していいの? 色々と思い起こしてみたんだけど。
井口 いやいやいや(笑)。
櫻田 井口は学生の頃からムードメーカー的なところがあったよな。
井口 ははは!
櫻田 門下生を中華の食べ放題に連れて行くと、みんな注文しすぎて、毎回最後に井口がひどい目に遭ってね。
井口 はい、みんなの食べ残しを全部食べてました(笑)。懐かしいです。
櫻田 ハメを外した井口を説教したこともあったね。「人に迷惑をかけちゃいけないよ」って。
井口 うわ~、あの件ですね。
櫻田 まあでも、後にも先にもあの1回だけだったからね。基本的にはすごくまじめな学生でした。
井口 その節はご迷惑をおかけしました!
櫻田 ふふふ。当時の僕は教員1年目で、最初に受け持った井口たちにはやっぱり特別な思い入れがあって。初めて顔を合わせた時のこともよく覚えてる。「細っ!」って思ったから。
井口 細かったですね、たしかに(笑)。今より15キロぐらい痩せていました。僕が今でも鮮明に覚えているのは、「実はバンドをやりたくて、クラシックのほうには進みません」って先生に言いに行った日があって。
櫻田 覚えてるよ。あれは3年生の時だよね。