佐藤可士和が語るデザインと30年 SMAPのプロモーションでつかんだ「手ごたえ」とは? (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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佐藤可士和が語るデザインと30年 SMAPのプロモーションでつかんだ「手ごたえ」とは?

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展示は「THE SPACE WITHIN」「ADVERTISING AND BEYOND」など六つのテーマで構成。最後に特設の「UT STORE」で、本展のためにデザインされた27種類のUT(ユニクロのグラフィックTシャツ)も買える(撮影/写真部・小黒冴夏)

展示は「THE SPACE WITHIN」「ADVERTISING AND BEYOND」など六つのテーマで構成。最後に特設の「UT STORE」で、本展のためにデザインされた27種類のUT(ユニクロのグラフィックTシャツ)も買える(撮影/写真部・小黒冴夏)

 あらゆるものは「デザイン」できる。その活動の軌跡を一堂に集めた「佐藤可士和展」。クリエイティブ・ディレクションの神髄が立体で迫ってくる。展示を本人がひもとく。AERA 2021年3月8日号から。

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──「佐藤可士和展」は、入り口壁の1枚のコラージュから。「宇宙」というカラフルな作品は、小学校5年で描いたもので、この時からすでに佐藤可士和ワールドが始まっています。

佐藤可士和:後で気づきましたが、中央の十字は僕が「SAMURAI」を設立した時に作ったロゴと同じなんですね。幼少期からロゴやマークが大好きで、アディダスなんかを「カッコいいなあ」と飽きずに眺めていました。ロゴの向こう側に広がるブランドの宇宙を、子ども心に感じ取っていたのだと思います。

 企業や事業を世の中に伝えるためには、そのような一目でわかるビジュアルインパクトが必要で、それを「アイコニック・ブランディング」と呼んで仕事の核にしてきました。小5のコラージュは僕の原点ですね。

■会場全体が作品になる

──今回の展覧会は、多忙の中、ご自身がキュレーションから空間構成まですべて手掛けました。その動機は何でしたか。

 あらゆるものを「デザイン」できるということが、クリエイティブ・ディレクターとしての僕の持論で、展覧会そのものをデザインし、会場全体が作品になるということを伝えたかった。もう一つ、国立の美術館でデザインをテーマにした展覧会を催すことで、僕が打ち出すクリエイティブ・ディレクションを世界に向けて、体感的に伝えられるという期待もあります。クリエイティブ・ディレクションは、わかりにくい概念なんです。アウトプットとして二次元、三次元の視覚表現に行き着くのですが、本質はそこではなく、クライアントの「課題」をどう解析するかにある。その精度を高めて、課題に対する最適なソリューションを決めていくから、課題によってアウトプットはさまざまに変化します。


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