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橋本聖子新会長のキス問題 同性愛公表の議員が指摘する問題点

渡辺豪AERA
五輪・パラリンピック大会組織委会長に就任した橋本聖子氏。セクハラ・パワハラを疑われる過去の行為には海外からも厳しい目が向けられている (c)朝日新聞社

五輪・パラリンピック大会組織委会長に就任した橋本聖子氏。セクハラ・パワハラを疑われる過去の行為には海外からも厳しい目が向けられている (c)朝日新聞社

「橋本会長を『男みたいな性格』とフォローにならないフォローをした竹下氏はかつて、国賓の同性パートナーが宮中晩餐会に参加することに反対だとして批判を浴びた議員です。橋本氏は自民党を離党しましたが、自民党の元総理である森喜朗前会長とは師弟関係。自民党の影響力の強い『自民党オリンピック』になってしまえば、ジェンダーやセクシュアリティーへの意識の低さを露呈し、世界に恥をさらすことにならないか心配です」

■数増やしても解決せず

 菅義偉首相も「若い人か女性がいい」と語ったとされ、女性の起用で森前会長の女性蔑視発言によるイメージダウンを拭い去りたい政権中枢の思惑もうかがえる。だが、自民党内部の体質は何も変わっていないのでは、と石川議員は言う。橋本氏は組織委員会の女性理事を増やすことを最重要課題に挙げたが、それだけでは本質的な問題解決にはならない、とくぎを刺す。

「男女の数を同じにする努力は言うまでもなく、本当に性の多様性が大切にされていることが伝わってこないと意味がありません。少数派である私たちLGBTはレッテルを貼られ、差別を受けてきました。今回の森前会長の発言内容も、『女性である』ことと『話が長い』ことの因果関係の証明がないまま相手を貶めるという点では、差別の構図は似ていると思います」

 オリンピック憲章は「性的指向」を含む差別を禁止している。しかし現状は「女性に関する差別意識ですらこのレベル」と石川議員は嘆く。

「近年のオリンピックではLGBTをオープンにするアスリートが増えています。競技場内で同性にプロポーズをするアスリートもいました。こうした“ハプニング”に組織委員会が適切に対応できるのか。甚だ心もとない、と言わざるを得ません」

(編集部・渡辺豪)

AERA 2021年3月8日号


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