JO1ファン誕生日を「花火」で祝福 推しへの愛を形にする“ファンダム”の新潮流 (1/4) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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JO1ファン誕生日を「花火」で祝福 推しへの愛を形にする“ファンダム”の新潮流

藤井直樹AERA
JO1は20年12月に初のオンライン配信ライブを行った。ツイッターの「2020 もっとも使われたハッシュタグ:ミュージック」部門で1位になるなど快進撃を続ける (c)LAPONE ENTERTAINMENT

JO1は20年12月に初のオンライン配信ライブを行った。ツイッターの「2020 もっとも使われたハッシュタグ:ミュージック」部門で1位になるなど快進撃を続ける (c)LAPONE ENTERTAINMENT

グローバルボーイズグループ「JO1」の鶴房汐恩さんの誕生日と、同グループの結成1周年を祝って琵琶湖に打ち上げられた花火(写真:MIKIKO)

グローバルボーイズグループ「JO1」の鶴房汐恩さんの誕生日と、同グループの結成1周年を祝って琵琶湖に打ち上げられた花火(写真:MIKIKO)

AERA 2021年1月11日号より

AERA 2021年1月11日号より

 アーティストやアニメ作品など、好きな対象に注ぐファンの圧倒的な熱量。そのすさまじい愛が、SNSでつながり合い、経済や社会を動かす。“ファンダム”と呼ばれるこの新しい現象とはなんなのか。「ファンダム」を特集したAERA 2021年1月11日号から。

【「JO1」の鶴房汐恩さんの誕生日と、結成1周年を祝って琵琶湖に打ち上げられた花火の写真はこちら】

*  *  *
 真っ暗な湖面。満天の星。風はほとんどないが、頬が切れそうなほど寒い。2020年12月11日、午後7時過ぎ。滋賀県の琵琶湖の湖畔で、三脚にiPhoneをセットし、二人は“その時”を待った。

「めっちゃ緊張してきた」
「すでに泣きそうだよ……」

 7時30分、上空に約70発の花火が盛大に打ち上げられた。湖面に光が反射し幻想的な景色を作り出す。二人は、その映像を一瞬たりとも撮り逃すまいとYouTubeでライブ配信した。ツイッターには「すごくきれい!」「おめでとう!」などのメッセージが大量に飛び交った。

 この日20歳になったグローバルボーイズグループ「JO1」のメンバー鶴房汐恩(つるぼうしおん)さんの誕生日と、同グループの結成1周年を祝うために有志のファンが企画した。SNSでつながった鶴房さんのファンを中心に数百人が費用を出し合い、花火師にJO1の楽曲「Starlight」をイメージした打ち上げ花火を依頼。ファンはそれぞれの居場所から、鶴房さんの出身地、滋賀県の夜空を彩った花火の映像をオンラインで楽しんだ。

■抜きには語れない存在

 滋賀県在住の40代の女性と愛知県在住の40代の女性の二人が、1カ月ほど前に配信役を買って出た。二人はこの日のためにSNSで打ち合わせを重ねた。リアルタイム視聴者数は約1300人、アーカイブではさらに多くのファンが視聴する。二人は口をそろえる。

「無事に終わってとにかく安心しました。また来年も汐恩くんの誕生日を“JAM”のみんなと祝いたいです」

 今、エンターテインメントの世界で“ファンダム”という言葉が注目されている。熱心なファンたちがSNSを使ってつながり合い、その“熱狂”がさまざまな形となって表れ、新たなムーブメントを作り出す。こんな動きがそこここに生まれている。二人が口にしたJAMはJO1のファンダムの名称だ。


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