マスクでくぐもる声を文字化してスマホに表示 コロナ禍で“新しい日常マスク”続々誕生 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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マスクでくぐもる声を文字化してスマホに表示 コロナ禍で“新しい日常マスク”続々誕生

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羽根田真智AERA
GUDマスク(銅繊維シート)/この銅繊維シートで指をこすると、指に付いたウイルスが10秒間で98%、30秒間で99.9%除去できるという。写真の新バージョンが11月初旬から販売予定/販売元:グッドアイ 4950円/https://gudi.co.jp(撮影/写真部・張溢文)

GUDマスク(銅繊維シート)/この銅繊維シートで指をこすると、指に付いたウイルスが10秒間で98%、30秒間で99.9%除去できるという。写真の新バージョンが11月初旬から販売予定/販売元:グッドアイ 4950円/https://gudi.co.jp(撮影/写真部・張溢文)

 コロナ禍でマスク着用が日常となるなか、さまざまなマスクが誕生。抗菌を重視したものからファッション性の高いもの、関連グッズまで選択肢の幅はどんどん広がっている。AERA2020年11月2日号の記事を紹介する。

【抗菌を重視したものやブライダル用も「新しい日常マスク」の写真はこちら】

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 マスクを着けたまま話すと、どうしても声がくぐもる。東京都在住のフリー編集者の男性(52)は、カフェで「無脂肪乳のラテで」と注文する度に「え?」と聞き返されるのにうんざりし、最近は指さし注文をするようになった。

 この「聞き取ってもらえない」悩みを一挙に解決するのが「C-FACE」だ。市販のマスクの上に装着し電源を入れるとスマートフォンと接続。アプリを立ち上げると、声が文字で表示される。Bluetoothでつながっているので、10メートル先の相手のスマホまで声が届く。

「弊社のエンジニアが大学在学中に研究したのが『話した言葉をスマホに文字にして起こせるマスク』。このアイデアを元に、1カ月で試作機を仕上げました」

 こう話すのは、「C-FACE」を開発したドーナッツロボティクス社を率いる小野泰助さん。今年5月に新株予約権型クラウドファンディングで発表するや否や、37分間で上限応募金額の2800万円に到達。世界35カ国から問い合わせが殺到した。聴覚障がい者や難聴の人とのコミュニケーションが取りやすくなり、翻訳や議事録作成機能も付いている。

■W抗菌作用を狙う

 コロナ感染拡大以降、機能性に富むマスクが続々登場している。群馬大学発のベンチャー企業グッドアイ(群馬県桐生市)が同県の明清産業と開発したのが銅繊維シート「GUD(グッド)シート」だ。銅箔(どうはく)でコーティングした非常に細い繊維「銅箔糸」を織ってシートにし、可視光触媒を塗布。強い抗菌作用のある銅に、同じく強い抗菌作用がある光触媒との相乗効果を狙う。開発を主導した同大大学院理工学府教授の板橋英之さんが言う。

「銅単独では30分間で大腸菌が10分の1程度に死滅。銅繊維シートでは1万分の1に減少しました。群馬大医学部にはコロナウイルスを人工合成できる専門家がいて、共同研究では99.99%以上不活性化できるとの結果も出ています」


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