大島優子「ほかにいい人、いるんじゃないか?と思ったことも」。石井裕也監督との対談で語った (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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大島優子「ほかにいい人、いるんじゃないか?と思ったことも」。石井裕也監督との対談で語った

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中村千晶AERA
大島優子(おおしま・ゆうこ、左):1988年、栃木県出身。2006年から14年までAKB48として活動。「紙の月」(14年、吉田大八監督)、「ロマンス」(15年、タナダユキ監督)など出演作多数/石井裕也(いしい・ゆうや、右):1983年、埼玉県出身。近作に映画「夜空はいつでも最高密度の青色だ」(2017年)、「町田くんの世界」(19年)などがある。近著に『映画演出・個人的研究課題』(朝日新聞出版)(撮影/写真部・小黒冴夏)

大島優子(おおしま・ゆうこ、左):1988年、栃木県出身。2006年から14年までAKB48として活動。「紙の月」(14年、吉田大八監督)、「ロマンス」(15年、タナダユキ監督)など出演作多数/石井裕也(いしい・ゆうや、右):1983年、埼玉県出身。近作に映画「夜空はいつでも最高密度の青色だ」(2017年)、「町田くんの世界」(19年)などがある。近著に『映画演出・個人的研究課題』(朝日新聞出版)(撮影/写真部・小黒冴夏)

「愛」をテーマに考えたとき「死」と「生」が浮かんだ──。石井裕也監督は最新作「生きちゃった」についてこう語る。ヒロインを演じた大島優子さんは、演じるなかで「死」を感じ、「生」を願った瞬間があったという。撮影を通じて見えたもの、感じたことを、語り合った。AERA 2020年10月12日号に掲載された記事を紹介する。

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 石井裕也監督(37)の最新作「生きちゃった」は幼なじみだった男女3人を描いた物語。大島優子さん(31)が演じたのは5歳の娘を持つ女性。満たされない何かを抱え、不倫相手との情事を夫に目撃されてしまう難しい役どころだ。

石井裕也(以下、石井):大島さんは俳優として強烈な生命力を持っている方だとずっと思っていました。「こういう役はやらないだろうなあ」と聞いてみたらOKだったのでびっくりしました。

大島優子(以下、大島):いまの自分に必要なチャレンジだと思いました。演じながら「心を裸にしている」感じがありました。そういう感覚になったのは初めてです。

石井:僕にとっても目の覚めるような体験でした。俳優という人間の、肉体の熱気や魂の動きを撮った、という手応えのある映画。それ以外に映画のおもしろさってあったっけ? って。

大島:私が演じる奈津美は、愛されたいという願望がすごく強い。誰でもいいわけじゃないけれど、誰かに絶対的に愛してほしい。その願望は誰にでもあるし、私にもある。奈津美はもがいていたのだと思います。「愛はどこ?」「本当はこの家庭にあるはずなのに!」と探しているうちに、ああなってしまった。だから私には「不倫」という感覚ではなかったです。

石井:まさにそうだと思う。愛って素晴らしくもあるけれど、人の心を削り取っていくものでもあるから。僕、映画撮っていて初めて怖くなっちゃった場面があるんです。奈津美がホテルで北村有起哉さんと向き合う重要なシーンで、大島さん、本番中にいきなり叫んだんですよ。


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