マスク生活で子どもたちに異変 「笑顔が減った」「反応が薄い」発育の懸念 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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マスク生活で子どもたちに異変 「笑顔が減った」「反応が薄い」発育の懸念

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井上有紀子AERA
保育の現場では、マスクを着けているときはいつもよりわかりやすい発声を心がけたり、フェイスシールドを利用するなどの工夫が続いている(撮影/写真部・高野楓菜)

保育の現場では、マスクを着けているときはいつもよりわかりやすい発声を心がけたり、フェイスシールドを利用するなどの工夫が続いている(撮影/写真部・高野楓菜)

AERA 2020年10月5日号より

AERA 2020年10月5日号より

 赤ちゃんは親との信頼関係を結ぶことで、安心を深め共感能力を養い、対人関係の基礎を学んでいる。

 その半面、乳児期に不満や不安な状態を泣いて知らせても対応してもらえず、愛着の絆が結べないと、脳幹での感覚が調節できない。興奮を収めることができなくなるため、不安感だけが発達してしまうという。

「5歳までに、特定の養育者との間にうまく信頼関係を築けないままだと、『愛着障害』になることがあります。自分の感情の調節が難しくなり、表情を読み取る能力が低くなって、喜びや恐怖といった感情への反応も薄くなる。心のよりどころとなる存在がないため、ストレスに耐える力が身につかない可能性があります」(同)

 渋井院長が警戒するのも、「マスク」付きの生活による影響だ。子どもから見れば、マスクを着けた大人たちは、口の形が見えにくく、表情がわかりにくい。

「赤ちゃんは、大人の目だけ見ても、笑っているのか怒っているのか、わかりません。この状況が数年続けば、表情を見て感情を認知する能力への影響があるかもしれません。また、口の動きを見ながら言葉を覚えていきますが、いまはそれも難しくなっています」(同)

(ライター・井上有紀子)

AERA 2020年10月5日号より抜粋


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