占師、作家 しいたけ.
占師、作家 しいたけ.
※写真はイメージ(gettyimages)
※写真はイメージ(gettyimages)

 AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

【絵でわかる】しいたけ.流“タイプ別トラブル回避法”

*  *  *

Q:黒色の服が苦手です。かっこよく、他の色にも比較的合わせやすいのですが、着ているとどうしても後ろ向きな気持ちになってしまい、着ることを避けてしまいます。靴やかばんなどの小物は気にならないのですが、服の場合は鏡で自分の姿を確認する時に目に入りやすいので、つい気にしてしまいます。(女性/会社員/23歳/みずがめ座)

A:これはとてもみずがめ座らしいお悩みだなと思いながら読ませていただきました。

 みずがめ座って、誰に教わったわけでもないんだけど、小さな魔術に囲まれて生きているようなんですね。例えば道端でアリやお花を踏んじゃうことってあるじゃないですか。誰でもバツが悪く感じますよね。みずがめ座はそれが特に強い人たち。踏んづけた時に、自分の中でバランスを取るために何か自分に悪いことが起こらなければいけない、と思うところがあります。フェアじゃないと気が済まない人たちなんです。逆にいいことが起きた後も、あまり喜ばないで、それに伴う努力をしないとこのいいことが悪いこととして自分に返ってくるんじゃないかと恐れます。そういう「まじないの世界」というか小さな魔術的な世界に生きていて、アニミズム、精霊主義的な部分が強い人がみずがめ座には結構います。

 もう一つ、みずがめ座はすごく理性的な人が多いんだけど、その半面、暗示にかかりやすい人たちでもあります。特に若い時に多いのですが、自分が影響を受けた人の発言や考え方が、自分に乗り移っていることが多い。これは推測ですが、あなたの場合も誰か身近にいる好きな人や影響を与えてくれた人が、黒い服が苦手な可能性もあると思います。大好きなお母さんに「黒ばっかり着てると夜危ないよ」と言われて、その発言がずっと記憶に残っているとか。

 黒は、長い時間をかけて全部吸収するような色でもあります。苦手なことも含めて自分を大きくしていくという色なんですね。そういう視点で、黒の良さもわかってもらえるといいのかなと思います。

著者プロフィールを見る
しいたけ.

しいたけ.

しいたけ./占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「しいたけ. 公式サイト」では月刊占いやコラムを連載中。 https://shiitakeofficial.com/

しいたけ.の記事一覧はこちら
次のページ