終活カウンセラーでファイナンシャルプランナーの数田陽子さんは、コロナ禍で自身の健康を意識するようになった人に、自宅でできる検査キットをすすめる。

「生活習慣病やがんなどのリスクをチェックできる自己検査キットが1万~3万円台で販売されています。こうしたキットを利用することで、自分の健康状態が確認できます」

 検査キットは一般的な健康診断に近いものからより詳細な項目がわかるものまでさまざまにある。医療機関で受ける検診の完全な代替にはならないものの、忙しくて健康診断や人間ドックに行く時間を取れない人には有効だ。

 数田さん自身は、10万円を行政書士の資格を取る準備費に使うと決めている。

「新型コロナによって、働き方は大きく変わりました。テレワークが定着すれば、能力の評価がこれまでと変わることが予想される。テレワークや自粛によってできた時間の有効活用という両面からも、資格取得などのキャリアアップに充てるのは一案です」

 記者はといえば、知り合いがひとりもいない上京時から今日まで、泣いている時は励まし、落ち込んでいる時は支えてくれた東京・新宿ゴールデン街のパパ、ママたちの店で10万円を使いたいと思っている。(ライター・羽根田真智)

AERA 2020年6月29日号より抜粋