オリオン座の「ベテルギウス」が暗くなった 超新星爆発の前ぶれなのか (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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オリオン座の「ベテルギウス」が暗くなった 超新星爆発の前ぶれなのか

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上浪春海AERA#ジュニアエラ
おうし座にあるかに星雲。1054年の超新星の残骸であるこの星雲は望遠鏡で観測できる。爆発によるガスが広がり、この画像では確認できないが、中心部には中性子星がある(写真/NASA, ESA, J. Hester, A. Loll <ASU>)

おうし座にあるかに星雲。1054年の超新星の残骸であるこの星雲は望遠鏡で観測できる。爆発によるガスが広がり、この画像では確認できないが、中心部には中性子星がある(写真/NASA, ESA, J. Hester, A. Loll <ASU>)

 冬の夜空に美しく輝く星座として親しまれているオリオン座。縦長の四角形の左上にとりわけ明るく、赤く見える一等星「ベテルギウス」が最近、暗くなってきた。果たしてこれは、「超新星爆発」の前ぶれなのだろうか。小中学生向けのニュース月刊誌「ジュニアエラ」5月号では星の謎に迫った。

【写真】発見から170年「海王星」はここまで美しい

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 ベテルギウスは地球からおよそ700光年の距離にある大きな恒星で、その質量(重さ)は太陽の約20倍もある。このベテルギウスが、2019年の秋から急激に暗くなりだした。欧州南天天文台(ESO)によると、今年2月の時点で通常時の36%の明るさにまで落ちているという。ふだんから星空をよく観察している人には、肉眼でも明るさの変化がわかるそうだ。

 多くの星は明るさが一定だが、中には明るさが周期的に変化する「変光星」と呼ばれる星もあり、ベテルギウスもその一つとして知られていた。しかし、昨年秋からの明るさの低下は前例がないほどで、天文ファンの中にはベテルギウスが近いうちに爆発するのではないかと考える人も出てきた。

●赤色超巨星は一生の最後に大爆発を起こす

 なぜ、暗くなることと爆発が結びつくのだろう? それは、星の一生と深いかかわりがある。

 星にも人間と同じように寿命があり、年をとってくると次第にふくらみ、表面の温度が下がって赤くなる。このようになった星を「赤色巨星」といい、なかでもとりわけ大きな星は「赤色超巨星」と呼ばれる。ベテルギウスもその一つで、どのぐらい大きいかというと、太陽の位置にベテルギウスの中心を置いたとすると、星の外周は木星のあたりにまで達する。

 星の寿命は星の質量と関係があり、軽い星は長生きだが、重くなるにつれて寿命が短くなる。ちなみに、太陽は約46億年前に誕生し、寿命は100億年ぐらいと考えられている。だから、50億年後ぐらいに太陽は一生を終える。最後には外層のガスがゆるやかに離れていき、あとに「白色矮星」という小さな星が残る。


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