撮影/写真部・片山菜緒子
撮影/写真部・片山菜緒子

 地球は2030年にも破局を迎える。予言ではなく科学的予測だ。これからもこの星で暮らし続けるために今できることは。国連が定めた世界共通の目標が、「SDGs」だ。人任せではもう間に合わない。自分にできることをやろう。今日からできるSDGsな生活をAERA2020年4月6日号が提案する。

【地球の未来を救う33の習慣はこちら】

●17のゴール全部に貢献しよう
(1)貧困をなくそう
(2)飢餓をゼロに
(3)すべての人に健康と福祉を
(4)質の高い教育をみんなに
(5)ジェンダー平等を実現しよう
(6)安全な水とトイレを世界中に
(7)エネルギーをみんなにそしてクリーンに
(8)働きがいも経済成長も
(9)産業と技術革新の基盤をつくろう
(10)人や国の不平等をなくそう
(11)住み続けられるまちづくりを
(12)つくる責任つかう責任
(13)気候変動に具体的な対策を
(14)海の豊かさを守ろう
(15)陸の豊かさも守ろう
(16)平和と公正をすべての人に
(17)パートナーシップで目標を達成しよう

*  *  *

 地球の資源は有限だ。しかし人口は増え続け、森林破壊や海洋汚染は破滅に向かって一直線に進む。米国の環境学者デニス・メドウズは1972年に著した『成長の限界』で、「2030~40年に人類が経済的破局に直面する」と警告した。だが人類は今も、ほぼメドウズが予測した通りのペースで資源を消費し続けている。

 ただ、一度手に入れた豊かさや快適さを手放すのは難しい。発展途上国の人々にも、より豊かな暮らしを目指し成長する権利がある。迫り来る破局を回避しつつ、快適な暮らしや成長を続けるにはどうすればいいのか──。世界の政治、学術、NGOなどのトップが参加し3年以上の議論を重ねた末、15年に国連が「30年までに世界が達成するべき目標」として取りまとめたのが、「SDGs(Sustainable Development Goals)」だ。

 SDGsは17の「ゴール」からなる。貧困や飢餓など「途上国向け」と感じがちなものも含まれるが、それは違う。17のゴールは地球で暮らす全ての人が目指すべきものだ。

 そこでアエラは今回、SDGs実現に向けて取り組むNGOネットワーク団体「SDGs市民社会ネットワーク」の協力を得て、毎日の暮らしの中で17のゴールに「ちょっとずつ」貢献できる習慣を作成した。

 やり方は簡単。習慣の末尾には、どのゴールに貢献できるのかが書かれている。まずは「これならできそう」というものを選び、上のリストでどのゴールに貢献したかをチェック。リストで空欄が残った人は他の項目にもチャレンジして、17項目全てに貢献できるようにしてみてほしい。

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