しいたけ./占師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「VOGUE GIRL」での連載「WEEKLY! しいたけ占い」でも人気
しいたけ./占師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「VOGUE GIRL」での連載「WEEKLY! しいたけ占い」でも人気
※写真はイメージ(gettyimages)
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 AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

【絵でわかる】しいたけ.流“タイプ別トラブル回避法”

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Q:就職活動で失敗続きです。一番の原因として考えられるのは、幼少期から「極度のあがり症」で自己表現がうまくできないこと。あがり症の強い吐き気がなければ、スムーズだったかもと考えて、周りと比べて劣等感の塊でしかないと感じています。些細な失敗を強い自己否定に変換しないためにどうしたらよいでしょうか?(男性/学生/21歳/やぎ座)

A:やぎ座で、あがり症・自己否定に悩む人はまあまあ多いような気がします。やぎ座の人たちがスタートラインに立つために、という話をしたいと思います。

 極度のあがり症や自己否定をなくすために試してみてほしいこと。それは、弱い人の味方になることです。

 街に出たときや電車に乗ったとき、困っているお年寄りがいないかどうか探す。道に迷っている外国の人がいないかどうか探す。そうして例えば電車でお年寄りに席を譲ってあげて、「ありがとう」って言ってもらう。

 そうやって「自分が救ってあげたおじいちゃんおばあちゃん」という「味方」を増やしていく。友を増やすというイメージです。もう会うことがない友を増やしていく。いい店なのにお客さんがあまり入っていない喫茶店とかに通って味方になってあげるのもいいと思います。

 面接は、自分の強みという、自分の中で築き上げた一番強い部分を説明しなきゃいけない場とされています。でも自分の弱いところを説明するのも、今の時代、ちゃんと武器になると僕は思うんです。

 心の中だけでもいいから、「おじいちゃんどこ行くの」って気にかけてあげることができると、競争以外での魅力や強さが備わっていきます。

 強い自己否定を持っている人は、自分より弱いものに丁寧に接することができる人です。弱い人を放っておけない。それは間違いなくあなたの大きな武器になります。

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しいたけ.

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しいたけ./占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「しいたけ. 公式サイト」では月刊占いやコラムを連載中。 https://shiitakeofficial.com/

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