・着替えのセットを準備しておく
 お風呂後に着る服を一式準備します。低月齢の赤ちゃんの服は、肌着と上着の袖を重ねてセットしてその上に赤ちゃんを寝かせれば、袖を通してひもやホックを止めるだけでOK。こうすると、とってもラクに着替えさせることができます。赤ちゃんのおしりがこのあたりにくるだろう位置にオムツを広げておいたらさらにラクチン。赤ちゃんを寝かしたら着替えがササッとできる状態に準備を整えておきます。

・保湿クリームの準備
 必要に応じてですが、湯上り後に保湿クリームなどがある場合は準備します。

・湯上り後の水分の準備
 湯上り後の湯冷ましや育児用ミルク等がある場合は、着替え後に飲めるように準備します。赤ちゃんのケア後の親用の水分も、もちろん準備しましょう。

・夫婦で協力する
 特に平日は、お母さん一人で赤ちゃんをお風呂に入れている家庭が多いかもしれません。でも、お父さんも家にいるときは、夫婦で協力しましょう。お母さんが一緒に入ったら、お父さんはお風呂後のことをやってもいいですし、お父さんが一緒にお風呂に入るのもいいですね。普段は、赤ちゃんと過ごす時間が少なくスキンシップが少ないお父さんもいると思います。保育所では「お風呂はお父さんと一緒に入っている」というご家庭も多いです。「お父さんと入るようになってから嬉しいらしく、私と入るのを嫌がるんですよ!」なんておっしゃるお母さんもいます。

 お母さんと赤ちゃんの2人だけで入ると、お風呂でほっと一息するのはなかなか難しいですよね。お父さんがいるときはお父さんに任せて、お母さんは湯船でほっと一息する時間をとりましょう。

 ちなみに私ですが、以下のような順番で湯上りを過ごしていました。
(1)脱衣所で赤ちゃんをバスタオルで包んで身体の水分をふき取る
(2)自分の身体をバスタオルで拭いて包む
(3)赤ちゃんに服を着せる
(4)部屋に移動し、自分のパジャマを着る
(5)親子共に水分補給する
(6)赤ちゃんが落ち着いたら、自分の髪の毛を乾かす

 冬の赤ちゃんのお風呂は、事前準備を整えることがポイント。湯上り後にどういった動きがスムーズかをイメージしながら親にとって一番ラクな方法を見つけてみましょう。(文/中田馨)

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中田馨

中田馨

なかた・かおり/1978年生まれ。兵庫県の認可保育園、中田家庭保育所施設長。一般社団法人離乳食インストラクター協会代表理事。保育士目線の離乳食講座受講生は4年で2000人。自身も中3男子、小5女子の子育て中。

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