舞台でクレームの闇を深掘り? 鴻上尚史が「すべったギャグに大笑い」する理由とは (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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舞台でクレームの闇を深掘り? 鴻上尚史が「すべったギャグに大笑い」する理由とは

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※写真はイメージ(gettyimages)

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 舞台「地球防衛軍 苦情処理係」はクレームという現代的事象が題材。今こそ取り上げるテーマだと思ったという作・演出の鴻上尚史。主演は中山優馬。二人が、この舞台を前に対談した。AERA 2019年11月4日号に掲載された記事を紹介する。

*  *  *
──「地球防衛軍 苦情処理係」の舞台は近未来で、怪獣も登場するとか。中山さんは初めて台本を読んだとき、どのような感想を抱きましたか。

中山優馬(以下、中山):タイトルからは、どんな物語なのかまったく想像つかなかったですね。壮大な物語ではありますが、そのなかに人間ドラマがあり、人の強さや愚かさといったものも描かれている。現代的なテーマを扱いながら、ファンタジーのような側面もある。すごく面白いな、と思う半面、どう表現されるのだろう、と不思議な感じはしました。読み進めると「うわ、こんなところまで行き着くのか!」と。

鴻上尚史(以下、鴻上):みんなスマホを持つようになったことで、自己主張と自己承認の時代になっていますよね。その一方で適当なことをつぶやいたりすると、すぐに否定される。クレームって、すごく現代的だなと。「地球防衛軍」は、人々のために戦っていると思われているのに、そこにもさまざまな苦情が殺到する──。こういうテーマは、いまやるべき題材だと思いました。優馬の役どころはネタバレになっちゃうから、あまり言えないけれどね。

──お二人がタッグを組むのは、昨年の舞台「ローリング・ソング」に続いて2回目。関係性は変わりましたか。

鴻上:今回は、優馬から提案してくれることも多くなって、「馴染んできているな」という感じはするな。

中山:鴻上さんは演出家としてもとても穏やかなんですよ。

鴻上:そう、穏やかです(笑)。

中山:いろいろな言葉でディレクションしてくださるのでわかりやすいですし、紳士的ですよね。台詞に対しても「たとえばこんな状況で、こんなふうに言われたような感じで」といったように、さまざまな角度から教えてくれて、「なるほど、その感じか」とヒントがもらえるんです。


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