車いすバービー登場に喜びの声 「自立したアクティブな存在」 (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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車いすバービー登場に喜びの声 「自立したアクティブな存在」

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深澤友紀AERA
体形や髪、肌、目の色も多様なバービー。車いすのバービー(中央)は3299円(税込み)。義足のバービー(右から2番目、日本未発売)も登場した(撮影/写真部・小山幸佑)

体形や髪、肌、目の色も多様なバービー。車いすのバービー(中央)は3299円(税込み)。義足のバービー(右から2番目、日本未発売)も登場した(撮影/写真部・小山幸佑)

2016年、レゴブロックにも車いすに座ったフィギュアが登場。日常の風景の中にさまざまな立場の人が描かれている(撮影/張溢文)

2016年、レゴブロックにも車いすに座ったフィギュアが登場。日常の風景の中にさまざまな立場の人が描かれている(撮影/張溢文)

絵本にも共生社会のメッセージ

絵本にも共生社会のメッセージ

 かつておもちゃの世界では、障害者は「いないこと」にされてきた。だが障害に対する意識の変化と共に、多様な社会を映すおもちゃが生まれている。AERA 2019年10月21日号に掲載された記事を紹介する。

【写真】レゴブロックにも車いすに座ったフィギュアが登場

*  *  *
 8月上旬、おもちゃ専門店トイザらスの店頭に、車いすに乗ったバービー人形が並んだ。流行のフレアスリーブのシャツにジーンズ姿で、頭にはサングラスがのっている。車いすユーザーの女性(38)は店頭で見つけ、感激しながら手に取った。

「小さい頃から、どうして車いすのお人形はないのかなと疎外感がありました。いま車いすに乗る子たちがこんなに生き生きしたバービーちゃんで遊べたら、勇気がわくんじゃないかな」

 ブロンドの長い髪、細くて長い手足……バービー人形に対して、そんな画一的な美しさを思い浮かべる人もいるだろう。だが近年は髪や肌の色、メイクや体形もそれぞれ異なる個性豊かなバービーが発売されている。

 アメリカで誕生し、今年60周年を迎えたバービーは、「You Can Be Anything(何にだってなれる)」というメッセージを伝え続けてきた。1965年にバービーが宇宙飛行士になったとき人類はまだ月面着陸していなかったし、92年には米大統領選に初出馬している。製造元の日本法人、マテル・インターナショナルの小林美穂さんは言う。

「車いすのバービーは特別なものではなく、たくさんの可能性を持った女の子の一人。当事者だけでなく、多くの人に遊んでもらえたらうれしいです」

 ここ数年で、多様な個性と共生社会を意識したおもちゃを目にする機会が増えた。2016年には、デンマーク発の組み立てブロック玩具「レゴシリーズ」にも、車いすに乗ったフィギュアが初めて登場している。

 きっかけは聴覚障害を持つイギリス人女性の呼びかけではじまった「#ToyLikeMe」運動だった。車いすに乗った子、補聴器をつけている子、白杖を持った子、いろんな子どもがいるのに、フィギュアは健常者の子をモデルにしたものばかり。すべての子どもが「自分みたいなフィギュアがある」と思えるようにしたい。女性の訴えはSNSで広がり、レゴ社への請願には2万を超える署名が集まった。


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