「結弦がいるから頑張れる」 王者ネイサン・チェンが語る今季の戦略 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「結弦がいるから頑張れる」 王者ネイサン・チェンが語る今季の戦略

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1999年生まれ。一昨季、昨季とGPファイナル、世界選手権を連覇。2018年にエール大学に入学。学問との両立について、「黙々とスケートをしていても追い詰められることなく、バランスがとれる」と語った(撮影/今村拓馬)

1999年生まれ。一昨季、昨季とGPファイナル、世界選手権を連覇。2018年にエール大学に入学。学問との両立について、「黙々とスケートをしていても追い詰められることなく、バランスがとれる」と語った(撮影/今村拓馬)

 フリーのエルトン・ジョンの歌はすべての世代の人の心に響くものばかりです。ジョンになりきるのではなく、歌詞のストーリーを感情表現していきます。観客が会場を出たあとも歌詞を口ずさんでしまう、というような深い印象を残したいです。

──4回転ジャンプ複数の時代。どんな戦いをしたいですか?

チェン:今の採点法では、4回転の成功と失敗での得点差が激しく、トップ10位以内は試合ごとに入れ代わるので、ライバルより自分自身に目標を置いて戦うのが賢いでしょう。昔よりも計画的で戦略的である必要があります。多くの選手が4回転を跳ぶのはワクワクすることですよ。

──女子のトルソワも4回転を成功させています。

チェン:驚くべきは、女子であることよりも年齢だと思います。僕が彼女の年齢(15歳)の時は、まだ自信のない子どもでした。彼女の技術は、跳び出し方も回転をかける技術も、僕とは異なります。無駄なパワーを使わないので、演技後半でも4回転を軽々と跳んでいて、驚異的なこと。今後、多くの女子が4回転に挑む刺激になったでしょう。

──世界王者として臨む今季。誰がライバルになりますか。

チェン:もちろん羽生結弦はここ数年、僕にとって一番影響がある選手です。結弦がいるから僕がここまで頑張ってこられたのです。結弦の演技は、信じられないようなパワーを生み出します。それは「結弦のスケート」が確立されているからですね。僕も結弦のように「僕だけのスケート」という境地に達したいです。

(ライター・野口美恵)

AERA 2019年10月21日号


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