どうしているかというと、まず専用の機械で粉々に砕いて魚粉にします。それをさまざまな栄養分等と混ぜてペレット状に加工して、養殖魚のエサにしているんです。それらのエサは当社が契約している養殖業者さんで、当社が仕入れる魚のエサの一部として使ってもらっています。

 エサとなるペレットにみかんやレモンのエキスを混ぜることで、みかんサーモンやレモンぶりなども育てていただいています。今年2月には、チョコレートを混ぜて育てたチョコぶりも販売しました。

 このようにくら寿司では、漁師さんに取っていただいた魚を無駄にすることなく、100%利用させていただく取り組みを「さかな100%プロジェクト」と名付けて18年から始めています。

 今月は「食品ロス削減強化月間」ということですので、おいしいだけでなく、エコで地球環境にやさしいお魚を食べながら、地球環境について考えてみませんか?

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◯岡本浩之(おかもと・ひろゆき)
1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当

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岡本浩之

岡本浩之

おかもと・ひろゆき/1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2021年1月から取締役 広報宣伝IR本部 本部長。

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