「似ているかは二の次」なのに映画「ロケットマン」が大ヒットした理由 (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「似ているかは二の次」なのに映画「ロケットマン」が大ヒットした理由

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鈴木あずきAERA
主演のタロン・エジャトンとデクスター・フレッチャー監督がタッグを組むのは2回目。年の離れた兄弟のような仲の良さだ(撮影/写真部・掛祥葉子)

主演のタロン・エジャトンとデクスター・フレッチャー監督がタッグを組むのは2回目。年の離れた兄弟のような仲の良さだ(撮影/写真部・掛祥葉子)

キラキラ衣装に美麗なポップバラード、そしてゴージャスなステージとダンスシーンは必見。「ロケットマン」は8月23日から全国公開中 (c)2018 Paramount Pictures. All rights reserved

キラキラ衣装に美麗なポップバラード、そしてゴージャスなステージとダンスシーンは必見。「ロケットマン」は8月23日から全国公開中 (c)2018 Paramount Pictures. All rights reserved

 20世紀ロック界を代表するエルトン・ジョンの半生を描いたミュージカル映画「ロケットマン」。デクスター・フレッチャー監督と主演のタロン・エジャトンが魅力を語った。

【映画の場面写真はこちら】

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 映画「ロケットマン」はときにコミカル、そして胸を打つ第一級のポップミュージカル作品だ。エルトン・ジョンといえば超個性的なサングラスとド派手な衣装でも知られる。本作はその過剰な美意識をなぞるような演出のもと、孤独な少年時代から作詞パートナーのバーニー・トーピンとの出会い、1970年代の快楽主義的なロックンロール・ライフなどが歌とダンスでスクリーンいっぱいに繰り広げられる。なかでも少年時代の神童っぷりや名曲「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」誕生のシーンは奇跡を見ているかのよう。日本に先駆けて公開された各国では、評論家からも観客からも絶賛されている。

 とりわけ高く評価されているのが、主人公エルトン・ジョンを演じたタロン・エジャトンの歌唱力だ。今回は全曲を、吹き替えでなく、“完唱”。本作が初披露されたカンヌ国際映画祭では、エルトン・ジョン本人と「ロケット・マン」を堂々とデュエットし、古参ファンからも「声が若い頃のエルトンそっくり!」「まるで親子共演!」などと感嘆の声があがっている。

 実はエジャトンは、エルトン・ジョンと縁がある。「11、12歳の頃、継父が学校に送り迎えしてくれる道中でエルトンの歌をよく聴いていた」し、俳優を志し、王立演劇学校の入試を受けたときに実技試験で歌ったのは「ユア・ソング」だった。デビュー後は、アニメ映画「SING/シング」で歌手志望のゴリラの青年役を演じ、「アイム・スティル・スタンディング」を歌った。代表作となった「キングスマン」シリーズでは、カメオ出演したエルトン・ジョンと共演も。まさに運命的な配役ともいえるのだ。

 役作りのためにエルトンの自宅に滞在し、エジャトンによると「ほとんどシェア過剰と思えるくらい開けっぴろげに」リサーチに協力してもらった。そればかりか、ダイヤモンドのイヤリングをポンと(!)プレゼントされたという。

「本当に愛情にあふれた、オープンな人なんだ」とエジャトン。

 今作で実在する存命の人物を演じるにあたり、心がけたのは形態模写やモノマネをしないということ。


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