韓国人の反日は「空気を読んだ」結果 「日本が好き」でも来日取りやめ (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

韓国人の反日は「空気を読んだ」結果 「日本が好き」でも来日取りやめ

このエントリーをはてなブックマークに追加
牧野愛博AERA
光化門広場で開かれた日本政府の輸出規制強化などに反対する集会。「ノー安倍」と書いたプラカードが一斉に掲げられた/8月15日、ソウルで (c)朝日新聞社

光化門広場で開かれた日本政府の輸出規制強化などに反対する集会。「ノー安倍」と書いたプラカードが一斉に掲げられた/8月15日、ソウルで (c)朝日新聞社

「私たちは日本製品を販売しません」と記されたスーパーの掲示。日本製ビールなどが売り場から撤去された/7月6日、ソウル市陽川区で (c)朝日新聞社

「私たちは日本製品を販売しません」と記されたスーパーの掲示。日本製ビールなどが売り場から撤去された/7月6日、ソウル市陽川区で (c)朝日新聞社

 なぜ、こんなバラバラな状況なのか。

「ヌンチを見ているからだよ」

 私が会った大勢の韓国の知人たちは異口同音に教えてくれた。「ヌンチを見る」というのは、日本語の「空気を読む」という意味に近い。

 40代の韓国外交官は週末、大型スーパーで日本製ビールを買おうとして、妻に止められた。「あなた、こんな時期にイルボンメクチュ(日本製ビール)なんか買って大丈夫ですか」と言われたという。

 知人の一人は「コンビニはフランチャイズ制だから、経営者の判断次第で、日本製品を売ったり売らなかったりするんだろう」と語った。曹渓寺近くのセブン−イレブンの場合、すぐそばには慰安婦を象徴する少女像がある。水曜日ごとに日本に対する抗議集会も開かれている。一方、仁寺洞は土産物品を売る店がひしめき、日本人観光客にも人気の観光スポットだ。そういう「土地柄」が影響したのかもしれない。

 ユニクロの場合、展開しているファーストリテイリング幹部が、7月の記者会見で、韓国の不買運動について「長期的な売り上げに影響を与えるほど長くは続かないと思う」と発言したことが反発を買ったという見方が出ている。実際、韓国でSNSなどを中心に「韓国消費者を軽視するものだ」との批判が上がった。別の知人は「ユニクロはニュースでも取り上げられたし、余計入りづらい雰囲気になった」と語る。ニュースで標的になっていない日本系店舗は普通に営業しているようだ。

 一方、50代の大学教授は8月半ばに一族8人で計画していた3泊4日の札幌旅行を泣く泣くキャンセルした。「航空運賃の一部の77万ウォン(約6万8千円)は戻ってこなかったよ」とぼやいた。本人と父親は大の日本好きで、毎年のように日本各地を訪れてきた。しかし、長男が懸念した言葉が決め手になって断念に追い込まれた。長男は「もし、他人のインスタグラムなどに家族の顔が映り込んだら、大変ですよ」と訴えた。この大学教授と父親はそれなりの有名人だから、社会的に非難を浴びると恐れたのだろう。


トップにもどる AERA記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい