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「運命めいたものを感じる」石井裕也×池松壮亮“深すぎる”信頼関係

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石飛徳樹AERA
池松壮亮(いけまつ・そうすけ、右):1990年生まれ。俳優。2003年、「ラストサムライ」で映画デビュー。主な出演作に「愛の渦」「ぼくたちの家族」「万引き家族」など/石井裕也(いしい・ゆうや、左):1983年生まれ。映画監督。2013年の「舟を編む」で第37回日本アカデミー賞計6部門を受賞。監督作に「ぼくたちの家族」「バンクーバーの朝日」など(撮影/工藤隆太郎)

池松壮亮(いけまつ・そうすけ、右):1990年生まれ。俳優。2003年、「ラストサムライ」で映画デビュー。主な出演作に「愛の渦」「ぼくたちの家族」「万引き家族」など/石井裕也(いしい・ゆうや、左):1983年生まれ。映画監督。2013年の「舟を編む」で第37回日本アカデミー賞計6部門を受賞。監督作に「ぼくたちの家族」「バンクーバーの朝日」など(撮影/工藤隆太郎)

池松壮亮(いけまつ・そうすけ)/1990年生まれ。俳優。2003年、「ラストサムライ」で映画デビュー。主な出演作に「愛の渦」「ぼくたちの家族」「万引き家族」など(撮影/工藤隆太郎)

池松壮亮(いけまつ・そうすけ)/1990年生まれ。俳優。2003年、「ラストサムライ」で映画デビュー。主な出演作に「愛の渦」「ぼくたちの家族」「万引き家族」など(撮影/工藤隆太郎)

石井裕也(いしい・ゆうや)/1983年生まれ。映画監督。2013年の「舟を編む」で第37回日本アカデミー賞計6部門を受賞。監督作に「ぼくたちの家族」「バンクーバーの朝日」など(撮影/工藤隆太郎)

石井裕也(いしい・ゆうや)/1983年生まれ。映画監督。2013年の「舟を編む」で第37回日本アカデミー賞計6部門を受賞。監督作に「ぼくたちの家族」「バンクーバーの朝日」など(撮影/工藤隆太郎)

 石井裕也監督の最新作、「町田くんの世界」が6月7日から全国公開されている。「ぼくたちの家族」から5作目の石井作品出演となる池松壮亮さんと、互いの信頼関係と映画に対する思いについて語り合った。

【池松壮亮さん、石井裕也監督の写真をもっと見る】

*  *  *
──石井裕也監督の作品では、池松壮亮さんは難しい役を演じることが多いように感じます。「町田くんの世界」で演じた吉高洋平という人物は、特にブッ飛び方が半端ないですね。

池松:台本を読んだ時、恐ろしいと思いましたよ。少女マンガをやるとしか聞いてなかったので(笑)。

──手塚治虫文化賞新生賞を受賞した、安藤ゆきさんの同名マンガが原作です。万人を分け隔てなく愛する町田一(はじめ)くんという、風変わりな男子高校生の物語です。吉高はゴシップ誌記者で、社会をひねくれた目でしか見られなくなっています。

石井:吉高は、僕自身の生き写しみたいな部分があるかもしれない。僕みたいな大人の生き写しというか。それが、町田くんに出会ったことで変化していく。

池松:吉高は「町田くんの世界」への入り口ですよね。観客は吉高を通じてこの映画を見ることになる。(演じるにあたって)大変なことになったぞ、と(笑)。

──吉高は、性悪説が蔓延(まんえん)する現代日本の空気を象徴しています。石井監督の映画は、社会との切り結び方が独特ですね。

石井:20代の頃は、社会に一矢報いたいという意識がありました。2年ほど前、ある作家と話す機会があって、僕が「こんなに社会がガタガタしている時に、ニタニタと商業映画を撮っていていいんですかね」と聞いたんです。そうしたら、「あなたの問題意識を商業映画に忍び込ませることは可能でしょう」と言われた。「直接、社会問題に言及するよりも高尚なことじゃないか」と。自分の価値観がひっくり返るほど衝撃を受けました。その時に目の前にあったのが、「町田くんの世界」だった。

──石井監督は社会の病理を徹底的にえぐり出すけれど、ニヒリズムに陥らず、必ず処方箋を付けてくれます。


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