202年ぶりの退位 天皇陛下最後のおことばは「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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202年ぶりの退位 天皇陛下最後のおことばは「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」

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小長光哲郎AERA
「退位礼正殿の儀」に臨む天皇、皇后両陛下、皇太子ご夫妻(c)朝日新聞社

「退位礼正殿の儀」に臨む天皇、皇后両陛下、皇太子ご夫妻(c)朝日新聞社

 天皇、皇后両陛下が宮殿「松の間」に入室した後、侍従が三種の神器の剣と璽(じ)と呼ばれる勾玉(まがたま)、天皇の印である御璽(ぎょじ)、日本国の印である国璽(こくじ)を「案(あん)」と呼ばれる台の上に置いた。

 続いて安倍首相が国民を代表してあいさつ。皇室典範特例法に従って陛下が退位することを説明し、退位を迎えた天皇、皇后両陛下に「いかなる時も国民と苦楽を共にされた天皇陛下の御心(みこころ)に思いを致し、深い敬愛と感謝の念をいま一度新たにする次第であります」と述べた。

 続いて、モーニング姿の天皇陛下が在位中最後となるおことばを穏やかな表情で述べた。

「即位から30年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした。象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」とした上で、「令和の時代が、平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」と結んだ。

 傍らでは、白いロングドレスに身を包んだ皇后美智子さまがおことばを述べる天皇陛下をじっと見つめながら見守った。

 同じくモーニング姿の皇太子さまやクリーム色のロングドレス姿の雅子さまは天皇陛下の右後列に。笑みを浮かべながらもやや緊張した面持ちに見えた。

 おごそかに進んだ儀式に華を添えたのは、女性皇族のドレス姿だ。秋篠宮眞子さまは水色、佳子さまは青色のロングドレスをまとっていたほか、グリーン、紫、薄い黄色などさまざまな色のドレスに身を包み、参列した。

 おことばを述べた天皇陛下は階段を降りる際、振り向いて美智子さまの手を取った。そして侍従が携えた剣と勾玉、御璽と国璽とともに、両陛下や皇太子ご夫妻ら皇族が退出、約10分間の儀式は終了した。

 陛下は30日限りで退位、30年3カ月余続いた平成は幕を閉じる。このあと5月1日午前0時、皇太子さまが即位し、令和の時代が始まる。

 1日は午前10時半ごろから、皇太子さまが皇位の証しとされる剣や勾玉などを受け継いだことを公に示す儀式「剣璽等承継の儀」が行われる。11時10分ごろから、新天皇が新皇后とともに即位後初めて三権の長ら国民の代表に会い、初めてのおことばを述べる「即位後朝見(ちょうけん)の儀」が、同じく皇居・宮殿「松の間」にて行われる予定だ。(編集部・小長光哲郎)

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