首都圏の新築マンションは高くなりすぎているので、消費者がついていけなくなっている面もあります。ただ、最近はダブルインカムの共働き家庭が増え、億ションでも買える人たちが増加しているのも事実です。

 かつては「夫だけが“痛勤”に耐え、家は郊外に」という傾向も強かったのですが、共働きが増えたいまは都心で駅近の環境を求める人も少なくありません。将来働き方や家族構成が変わり、住み替えの可能性があることも考えると、資産価値のある物件を選びたいと考える人も多いです。

 選ぶ際に大事なのは、まずは街を見て、マンション全体を見て、それから部屋を見るという順番です。モデルルームを見て、部屋の装備品に気を取られるより、その街に魅力があるか、発展する可能性があるかが大事です。

AERA 2019年4月22日号