ラッパー・Zeebraが教える「ヒップホップの出発点」

連載「多彩な野菜」

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グリーンピース/サヤエンドウよりも成長した、熟す前のエンドウをむき実にして食べる「実えんどう」の仲間。水煮にしたものの缶詰や冷凍ものもあるが、春から初夏に出回る生のグリーンピースはほっくりと甘い。食物繊維やミネラル、ビタミンB群が豊富(撮影/写真部・松永卓也)
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グリーンピース/サヤエンドウよりも成...

 ヒップホップ・アクティビストのZeebraさんが「AERA」で連載する「多彩な野菜」をお届けします。1997年のソロデビューからトップとしてシーンを牽引し続け、ジャンルや世代を超えて多くの支持を得ているZeebraさん。旬の野菜を切り口に、友人や家族との交流、音楽作りなど様々なエピソードを語ります。

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 ヒップホップが爆発的に広がったきっかけは、「世の中を良くする」とは真逆の事件なんですけどね。1977年にニューヨークで大停電があり、それまで高くて手が出なかったターンテーブルやミキサーが電器店から強奪された。で、翌週にはあちこちでDJパーティーが開かれたそうです。もう無茶苦茶。が、大事なのはここから。そんなパーティーでケンカが起きると「暴力はやめようぜ」「クールじゃないよ」って働きかけるわけです。警察など体制は何もしてくれないから、自分たちでコミュニティーを良くする。これがヒップホップの出発点なんです。

 ラップのバトルは、若者のエネルギーをリリックに込めてぶつけ合う、日本でいうと相撲をとるのに近いスポーツの感覚です。神様と呼ばれるアフリカ・バンバータは元ギャングのボスで、抗争の勝敗をブレイクダンスで決めたという話もある。彼が歌うピース、ユニティ(団結)、ラブ、ファンがヒップホップの4大要素。で、ピース違いだけどグリーンピース。緑の豆があんなにある中で、なぜお前が名乗る?って不思議です。

AERA 2019年4月15日号

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Zeebra(ジブラ)/東京を代表するヒップホップ・アクティビスト。1997年のソロデビューからトップとしてシーンを牽引し続ける行動力は他に類を見ない存在で、ジャンルや世代を超えて多くの支持を得ている。

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