「がん治療」どう選ぶ? 医師は「医療者と一般での意識格差」を懸念 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「がん治療」どう選ぶ? 医師は「医療者と一般での意識格差」を懸念

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石見陽(いわみ・よう)/1974年生まれ。メドピア社長・CEO。医師・医学博士(MedPeer提供)

石見陽(いわみ・よう)/1974年生まれ。メドピア社長・CEO。医師・医学博士(MedPeer提供)

 医療情報が手に入れられる機会が増えた半面、誤った情報などもあり複雑化している。医療現場ではどう捉えているのか。医師専用コミュニティーサイトを運営するメドピアのCEOで、医師の石見陽さんに聞いた。

*  *  *
 がんにかかってしまったら、患者さんの究極の望みは、「がんで死なないこと」「がんを克服すること」でしょう。

 医療者側には、最適な治療効果が得られるはずの現実的な道筋や、クリアしなければならない高いハードルが見えています。患者さんの治療効果とリスクのバランスを第一に考えることはもちろん、最新の医療情報のキャッチアップ、そのエビデンスがはっきりと確立されるまでにかかる時間や自身の技術の研鑽、サービスの公平性、コスト構造はどうなっているかなど、考えるべき要素は複雑に絡み合っています。テレビや雑誌、インターネットにもがんに関する情報があふれ、多くの人が情報を手に入れやすい時代になりました。

 医学的に見て正しい情報ももちろんありますが、誤った情報や誇張された情報もたくさんあります。現場の医師の多くは、誤った情報や複雑な情報に患者さんやその家族が翻弄(ほんろう)され、適切な治療や選択の機会を失ってしまうことを懸念しています。

 今後、ゲノム治療やリキッドバイオプシーの発展などにより、がんの診断と治療に対する選択肢は飛躍的に広がるでしょう。詳しい情報を受け取ることが可能になる一方で、もしかすると医療者と一般の人の意識格差はさらに広がっていくかもしれません。あふれる情報をどう受け止めるか、何を選択するかといった医療カウンセリングのニーズが高くなるのではと考えています。

AERA 2019年2月11日号


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