今年は「当たり年」! 新品種続々の「お米戦国時代」に食べるべきは…

浅野裕見子AERA
過去50年間のブランド米勢力図(AERA 2018年11月19日号より)
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過去50年間のブランド米勢力図(AE...

 店頭に、ぴかぴかの新米が並ぶ季節がやってきた。今年のお米売り場は一味違う。各産地肝いりの新銘柄が続々本格デビューする「当たり年」なのだ。

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 まずはざっくりと、日本の米市場の変遷をおさらいしてみよう。その流れを俯瞰すると、今年の「戦国時代ぶり」が、いっそう興味深いものになる。

 もはやうまい米の代名詞となっているコシヒカリ。作付面積で約40年トップを守り続け、全国シェアは3割を占める。「魚沼産」のイメージが強く新潟県生まれと思われがちだが、登録上は福井県生まれ。新潟で交配された20品種を福井県農業試験場で選抜、選定を繰り返して品種確定したためだ。

 そんな絶対王者も、かつては「新米」だった。作付面積ランキングの上位5位に初めて顔を出したのが1962年。じわじわと勢力を拡大し、17年間かけて1位の座についた。

 それを猛追したのが宮城県生まれのササニシキ。67年にトップ5入りを果たし、以後長きにわたって、もっちりタイプのコシヒカリとさっぱりタイプのササニシキで人気を分け合うコシ・ササ2強時代を築いた。

 ところがササニシキは90年代に急失速する。きっかけは93年に日本列島を襲った大冷害だ。寒さに弱かったササニシキに代わって、94年にいきなりランキング2位に輝いたのが、同じ宮城県生まれのひとめぼれ。その後ろからは秋田県出身のあきたこまちが追い上げた。ブランド米第1世代とも言えるコシ・ササに続く、第2世代の登場だ。

 実は、ひとめぼれもあきたこまちも、コシヒカリの子孫にあたる。コシヒカリは各地の土壌や気候に合わせた「適地適作」のために他品種との交配や選抜が繰り返され、多くの新品種にその系統が受け継がれている。

 2000年代半ばを過ぎると、第2世代からさらに「粘り」「ふっくら感」「甘み」など味の面、温暖化に対応できる耐暑性などで改良を重ねた新世代の品種が登場する。中でも注目を集めたのが、10年に本格デビューした山形県のつや姫だ。

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