竹増貞信「生まれたての銀行 『身軽な体』でサービス」<コンビニ百里の道をゆく> 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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竹増貞信「生まれたての銀行 『身軽な体』でサービス」<コンビニ百里の道をゆく>

連載「コンビニ百里の道をゆく」

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竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長

竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長

ローソン銀行開業日である9月10日に、山下雅史社長(左)とともに事業方針を説明しました

ローソン銀行開業日である9月10日に、山下雅史社長(左)とともに事業方針を説明しました

「コンビニ百里の道をゆく」は、49歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。

*  *  *
 10月15日から、いよいよ「ローソン銀行」のサービスが始動しました。なぜローソンが銀行なのか。今回は、その意義をお話ししたいと思います。

 今、ものすごいスピードで消費の形が変わっています。Eコマース市場の急激な成長により、日本でも「キャッシュレス化」の波が押し寄せています。決済ツールの多様化も進み、金融系のクレジットカードや交通系IC、デビットからQRコードまでさまざまです。

 日本の現金決済比率は現在8割ですが、政府は2025年には6割にすると掲げており、キャッシュレス比率は4割に増えることになります。キャッシュレス化の進展は、人手不足に悩むお店にも、並ぶ時間や手間をストレスに感じているお客さまにも、両方にメリットが大きい。全国の店舗のATMは多くのお客さまにご利用頂いていますが、この先のサービスを創る必要があります。

 現金でもキャッシュレスでも決済の「土台」は銀行口座です。銀行を持つことで、ローソンはより便利で効率的な決済をお客さまに提供することが可能になります。決済の「内側」に入るからこそ、斬新な金融サービスを生み出せると考えています。

 ローソン銀行は生まれたばかりで、資産と言えるのは、ATMくらい。しかし、逆に所有しているものが少ない分、最新の金融テクノロジーを使って、何でもできる。規制が多い金融業界の中で、身軽な体で、お客さまにだけ焦点を当てたサービスを考えられます。これが、私たちの最大の強みになります。

 2年前、最初に金融庁に相談に行った帰り道に思ったことがあります。銀行業に踏み込む以上、お客さまや取引先には一抹の不安も与えてはいけない。一歩踏み込んだら、未来永劫、安定したサービスを提供し続ける責務があるのだと。今後もこの思いを忘れずに、ローソン銀行を育てていきたいと思っています。

 まずは、ローソン銀行を使ってみてください。

AERA 2018年10月22日号


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