高梨沙羅、マエケンに心の整え方学ぶ?「自分に足りないものは余裕」 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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高梨沙羅、マエケンに心の整え方学ぶ?「自分に足りないものは余裕」

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勝見壮史AERA#五輪

 女子スキージャンプ平昌五輪代表の高梨沙羅選手がAERAの表紙に登場。金メダルに懸ける思いなどを聞いた。

 撮影日は、21歳の誕生日だった。

 約2週間の欧州合宿から帰国した足で東京・南青山のスタジオへ。

「飛行機から降りて寝起きだったんですが、緊張ですっかり目も覚めました」

 いちごのケーキを笑いながら頬張った。

 ノルディックスキー・ジャンプのワールドカップで男女を通じて歴代最多タイの53勝を積み上げたアスリートも、競技を離れれば普通の大学生。20歳を前にメイクを始めて注目を集めたが、人前に出るのは得意ではないという。それでも、オフにテレビ番組などに出演したのには訳がある。

「女子ジャンプを広めるうえで、こういう活動は大事。力になれることはなんでもやりたい」

 アエラの表紙を飾るのは2012年5月以来2回目だ。当時15歳。世界ジュニア選手権金メダル、11~12年シーズンから始まった女子W杯では日本人初優勝。身長152センチと小柄ながら、鋭い飛び出しと、V字がぶれないきれいな空中姿勢で大ジャンプを連発し、瞬く間に女子ジャンプ界の頂点へ駆け上がった。

 だが、女子が正式種目になった14年ソチ五輪では、不利な追い風を受ける不運もあり4位に終わった。

「先輩たちが築き上げてきたものがやっと形になった試合。そこに運よく出場できたのに、恩返しができなかった」

 その後は2度の世界選手権でも勝てず、貼られたレッテルは「大舞台に弱い」。

「自分に足りないものは、余裕だと思う」

 大リーグ・ドジャースの前田健太投手から気持ちの整え方を学んだり、毎日30分、自分と向き合う時間をつくったり。ここ一番で力を発揮するための方法を模索し、「心」を磨いてきた。

「金メダルを取ったことがないから、取りたいんです」

 思いは一つだ。穏やかな表情の裏に、スポーツ選手の魂が詰まっている。(朝日新聞スポーツ部・勝見壮史)

AERA 2018年2月12日号


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