C:地銀の状況はかなり深刻です。そもそも地域に信用金庫、信用組合、地銀、第二地銀の全部は要らない。再編統合は避けられないでしょう。ただ個人としては、不安には思っていません。統合したからといって、仕事さえできれば急に待遇が悪くなることはないだろうし、いざとなれば転職すればいいし。

B:確かに銀行業はこれから変わらざるを得ないでしょう。ただ僕はやはり、融資は資金規模の大きい銀行にしかできないし、AIやフィンテックの時代といっても、人間同士が直接会って話をしないとわからないことも多いと思ってます。

A:貸し出しだけじゃなくて付加価値を付けていかないとダメですよね。ただ、支店レベルでこれまでのやり方を変えていくのは難しいので、本部が将来を見据えた上で制度を改革していかないといけない。僕はいま本部にいるので、そこに貢献していきたいと思っています。

(構成/編集部・石臥薫子)

AERA 2018年1月22日号より抜粋