YOSHIKIが「死ぬ前にやりたいこと」 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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YOSHIKIが「死ぬ前にやりたいこと」

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鈴木あずきAERA

 ミック・ジャガーやマドンナは、卓越した自己プロデュース能力とビジネス手腕で長くその玉座を守り続けている。YOSHIKIの動きも世界標準。セオリー通りだ。

 僕はお金を追求したことはほとんどないです。もしお金を稼ぎたいと思ったらこの職業を選んでいないと思う。やっぱり死ぬまでに1曲でも2曲でもいいから100年後、200年後にも聞かれる曲を残したい。僕の目標はそこなんです。

●世界的経営者はロック

 今年フォーチュン誌「ビジネス・パーソン・オブ・ザ・イヤー」3位に選ばれた米IT企業の大物マーク・ベニオフなど、世界クラスの経営者とも親交がある。

 話が合うんです。世界レベルの経営者のほうが下手なロックバンドよりもよっぽどロックですよ(笑)。やっぱり夢を持っている。追求しているのはお金じゃなくて世の中を変えたいという情熱なんですよね。そういうところにすごく共感します。人間の寿命はどこまで延びるか、環境問題、チャリティー、何でも話せるんですよね。

 今年5月、頸椎に人工椎間板を入れる大手術をした。首の手術は2回目。過激なドラムプレイで首を酷使してきた結果だ。

 ドラムはもうやめろと医者には言われてます。頸椎は他にも2カ所、致命的に悪いので、ドラムをやったらそっちも駄目になると。でも僕からこれをとったら何が残るんだろうと思うので、いまはもう一度手術するくらいの覚悟でドラムをやるしかないなと思ってます。僕なりの表現をするためにダメージが伴うなら、そこは引き受けようと。ただ、僕の症状に医療テクノロジーの進化がついてきていて、今回の人工椎間板も20年前は存在しなかった。最後は何とかなるんじゃないですか(笑)。

 細身だが弱々しい印象はない。実は長生きするタイプかも?

 意外としぶといかもしれませんね(笑)。亡くなったHIDEやTAIJIの分もやらなきゃいけないし、ファンの期待もある。やりますよ。僕が生きてる間に世界制覇できなくても、昔、YOSHIKIっていう人がここまでやったんだって、次世代の人たちのために風穴くらいはぶち開けて死ねればと思ってます。(文中敬称略)

(ライター・鈴木あずき)

AERA 2017年12月18日号


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