西部邁×村本大輔「投票経験なし」対談 フェイク飛び交う時代の民主主義 (2/5) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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西部邁×村本大輔「投票経験なし」対談 フェイク飛び交う時代の民主主義

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約3時間にわたって盛り上がった対談。西部邁さん(左)との白熱した議論に、村本大輔さん(右)は思わず身を乗り出して正座してしまった(撮影/高井正彦)

約3時間にわたって盛り上がった対談。西部邁さん(左)との白熱した議論に、村本大輔さん(右)は思わず身を乗り出して正座してしまった(撮影/高井正彦)

村本:それぐらいの気持ちの人が多いですよ。タクシーに乗ると運転手さんに片っ端から投票へ行ったかを聞いていますが、「何やっても世の中は変わらないから行かないよ」と言う。テレビのインタビューでは「投票は国民の権利だから」と言いながら、本音は違う。そんな何も考えていない人たちが一斉に投票してもいいんですか。僕みたいに投票に行かないと、非国民みたいな顔をされる。

西部:僕は最初の投票用紙が送られてきた20か21歳のとき、東京拘置所にいた。当時は東京大学の学生で、暴力革命を唱え、政治犯の被告として収監されていた。暴力といっても首相官邸や国会の門扉を壊した程度だったけど、確信犯だったからそんなやつが投票をするのは間尺に合わないと考えた。その後も転居の連続で10年ぐらい投票用紙が届かなかったし、あえて投票のことも考えませんでした。

村本:なるほど。西部先生が投票へ行かないのは、それがきっかけですか。

西部:そもそも選挙という制度自体に疑問もあった。選挙は英語ではelection(エレクション)ですが、この言葉は「エリート」と同じで神に選ばれしものという意味。でも、果たして選ぶ側の主権者は、良いものと悪いものを区別するためにどんな能力を持ち、いかなる訓練を受けてきたのか。


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