富岡八幡宮殺人 姉の首を日本刀で切った元宮司の弟「ボンちゃん」の悪評 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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富岡八幡宮殺人 姉の首を日本刀で切った元宮司の弟「ボンちゃん」の悪評

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澤田晃宏AERA
1991年、「神輿(みこし)納受式」で馬に乗る富岡茂永容疑者=富岡八幡宮のパンフレットから

1991年、「神輿(みこし)納受式」で馬に乗る富岡茂永容疑者=富岡八幡宮のパンフレットから

一夜明けた8日朝の事件現場。生々しい血痕がのこされていた(撮影/金城珠代)

一夜明けた8日朝の事件現場。生々しい血痕がのこされていた(撮影/金城珠代)

 宮司を辞めさせられた怒りは収まらなかったのか。茂永容疑者は「積年の恨み。地獄へ送る」などと書いたはがきを姉の長子さんに送りつけて脅迫した疑いで、06年に逮捕されている。

 姉の長子さんが宮司になった10年ごろにも、怪文書がばらまかれることがあったようだ。地元住民はこう話す。

「神輿総代幹部や神社本庁などに姉の長子さんのあらぬうわさを書いた怪文書がばらまかれていた。弟の仕業であるという証拠はないが、みんなそうだろうと思っていた。宮司になった長子さんの悪いうわさをばらまくことで、何としてもまた宮司に戻りたいのだろうと」

 それから約7年。実の弟が姉を日本刀で殺すという最悪の事態になったが、前出の富岡八幡宮の関係者は意外な事実を口にした。

「弟は宮司を辞めた際に結構な金額をもらっているが、お金もつきたのでしょう。過去に散々嫌がらせを受けたにもかかわらず、姉が弟に送金をして助けていました」

 ならば、送金してくれる姉を殺害する必要はないのではないか。先の富岡八幡宮関係者は「あくまで私の見方」として、記者にこう話した。

「送金と言っても、何百万円というお金ではない。やはり、茂永容疑者は宮司に戻りたくて仕方がなかったのでないか。富岡八幡宮が神社本庁から離脱することが決まり、自分が宮司として戻る可能性がなくなった。その絶望から自暴自棄になり、最後の凶行に走ったのではないか」

 富岡八幡宮は10年から姉の長子さんを宮司にするよう神社本庁に具申しているが、それが認められることはなく神社本庁と対立していた。富岡八幡宮は今年5月に役員会を開き、神社本庁からの離脱を決めている。(AERA編集部・澤田晃宏)

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