「事前に、あらゆるトラブルを想定して悲観的に準備して、それでも起きたら楽観的に行動する。そんな危機管理で言われるイロハのイを、サタデープログラムを通じて身につけていました」
そう語るのは、稲熊亮さん(19)。サタデープログラムの実行委員や地域活動に参加した経験から、大学は「危機管理学部」のある日大に進んだ。
「東海中学時代は落ちこぼれで不登校になりかけた。でもサタデープログラムには自分にできることがあり、それを認めてくれる人もいた。一言でいうと、“居場所”でした」
創立からまもなく130年。懐は深く、広いのだ。(ライター・福光恵)
※AERA 2017年11月6日号より抜粋