男性がクラウドファンディングで子育て…異色の小説を書くに至った背景 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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男性がクラウドファンディングで子育て…異色の小説を書くに至った背景

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北條一AERA
海猫沢めろん(うみねこざわ・めろん)/1975年、大阪府生まれ。『愛についての感じ』『夏の方舟』など小説のほか、『明日、機械がヒトになる』などルポにも定評がある(撮影/山本倫子)

海猫沢めろん(うみねこざわ・めろん)/1975年、大阪府生まれ。『愛についての感じ』『夏の方舟』など小説のほか、『明日、機械がヒトになる』などルポにも定評がある(撮影/山本倫子)

 前代未聞の育児小説はいかにして生まれたのか。『キッズファイヤー・ドットコム』の著者である海猫沢めろんさんがAERAインタビューに答えた。

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 保育園不足にネグレクト。子育ての困難が社会問題化して久しいが、意外な(?)人から「育児」小説が届けられた。

「2011年に子どもが生まれたこともあり、編集者から『育児小説を書きませんか?』というお話はいただいていたんです。しかし集中して小説が書けるような状態ではなかったし、当初は無理だろうと思っていました」

 作家は昨年から熊本と東京を往復する生活を続けている。

「妻が突然、『医者になる』と言い出し、猛勉強を始めたんです。そこから9年も浪人して熊本にある大学の医学部に入り、いま2年生。地獄の日々でした。一家の収入は少ないし、ぼくが終始イラついているので、妻は夜中に家を抜け出して、身重の体で近所の神社で勉強していたこともありました。ひどい話ですが、それくらい追い詰められていました」


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