「休みはサッカーしたいですね。スポーツしたい。体を動かしたいです」(山﨑)
芸能界入りする前はサッカー少年。「入っていたクラブチームが大好きで、そこのコーチになりたいと思っていました」と話した。
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AERA 8月7日号(7月31日売り)のAERA表紙に蜷川実花の撮影により俳優の山崎賢人が登場した。表紙撮影のスタンバイ中、右手で衣装に並んだボタンをギターのようにかきならしながらニヤッと笑う。なんてことのないしぐさなのに、この人がやると不思議と色っぽい。
そんなところが作り手には魅力的に映るのだろうか。2015年にNHK連続テレビ小説「まれ」で土屋太鳳演じた主人公の夫役に抜擢されて以降、ドラマに映画に切れ目なく起用され続けている。孤高の天才探偵に超ドSのイケメン高校生、挫折したピアニストと幅広い役をこなし、常に作品の「真ん中」に立っている。
「特に朝ドラをやっているときは、カバンに台本が5、6冊は入っていました。現場に行くとそれぞれ全然雰囲気も違うので、うまく切り替えられました」
今回挑むのは、連載30周年のモンスターコミック『ジョジョの奇妙な冒険』の初の実写化。主役の東方仗助を演じた。世界中のファンを熱狂させてきた独特の世界観に溶け込むべく、見た目も内面も同化するまで向き合った。
「原作の世界観をリスペクトして、すべてを取り入れようとしています」
出演依頼を受けて初めて原作を読んだのだが、すっかりハマってしまった。
「今も読み直しています。先が読めなくてワクワクするし、絵にも力があって内容も濃厚。今回の映画は『第一章』ですが、続きがあるなら自分も楽しみです」
これだけ多くの仕事を抱えてなお、一本一本の作品を心から楽しんでいる。無邪気でまっすぐ。それでいて存在感もある。この人には、「スター」という称号がよく似合う。
気分転換は買い物。特に、古着探しが好きだ。
「宝探し的な感じがありますから。これすごくレアと言われると、つい買ってしまいますね」(編集部・福井洋平)
※AERA 2017年8月7日