漫画家・能町みね子×ゲイライター・サムソン高橋 「恋愛感情なし」の夫婦(仮)の真相 (2/4) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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漫画家・能町みね子×ゲイライター・サムソン高橋 「恋愛感情なし」の夫婦(仮)の真相

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漫画家・エッセイスト 能町みね子(のうまち・みねこ、左):1979年生まれ。近刊の『ほじくりストリートビュー』(交通新聞社)など著書多数。大相撲にも詳しく、場所前後にはNHK番組にも出演/ライター サムソン高橋(さむそん・たかはし、右):雑誌「SAMSON」編集者兼ライターとして勤務後フリーに。さまざまなゲイ雑誌で連載。著書に『世界一周ホモのたび』(ぶんか社)など(撮影/加藤夏子)

漫画家・エッセイスト 能町みね子(のうまち・みねこ、左):1979年生まれ。近刊の『ほじくりストリートビュー』(交通新聞社)など著書多数。大相撲にも詳しく、場所前後にはNHK番組にも出演/ライター サムソン高橋(さむそん・たかはし、右):雑誌「SAMSON」編集者兼ライターとして勤務後フリーに。さまざまなゲイ雑誌で連載。著書に『世界一周ホモのたび』(ぶんか社)など(撮影/加藤夏子)

サ:初デートは(弁護士の)宇都宮健児さんの焼酎トークライブ。麦焼酎5杯飲んだ宇都宮さんが話す(笑)。

能:ご飯食べて雨の中、相合い傘で帰ったね。私もわりと人見知りなので、「この人本気で言ってくれているのかな」って。

サ:その時、ノリで「結婚前提でお付き合いしましょう」。

能:私も半分ノリだったけど、「やったー」。それで、いつかここ(サムソン家)に行きたいとも言ったんだよね。

――サムソンさんの住まいは「ネギぶら下げて買い物中に衝動買いした」3階建ての一軒家だ。築50年近い家をリフォームしながら暮らしている。

サ:それから「週イチ」ぐらいでお泊まりしに来るように。

能:ここで仕事もしたり。料理を作ってもらうんです。私は家事が何もかもできないので。

サ:あれだけ相撲に関してはキッチリしているのにね。

●恋愛はないほうがいい

 MtFの能町さんと、性的指向は男性のサムソンさんとの「結婚」を前提とした関係といわれて、すとんと腑に落ちる人はそう多くないだろう。

能:こういう例って、(ゲイの夫がいる作家の)中村うさぎさんぐらい。ここで結婚してみて、人を戸惑わせたい、みたいな気持ちはありますね。

サ:ギョッとさせたい。

能:そう。困った反応を見てみたい。財産や相続などの面で法的なメリットが得られる、というのもあるけど、それ自体が重要かというと……。

サ:それより、結婚について考えると、自分の健康に気をつけないといけないみたいな、根本的なことに行きつくよね。

能:誰かと一緒に暮らすことで、自分の生活もしっかりする。家族とまで言えるかわからないけど、一緒に暮らして落ち着く場所を求めていたんです。

サ:そもそも、結婚に乗り気になったのは、家族を除いて誰かと暮らしたことがないから。

能:私もないんですよ。

サ:だから、実験。

能:そう、実験ですよね。今まで普通にお付き合いをした男の人とは、ちゃんと恋愛的なものを踏んだし、性的関係もありましたけど、今回はそれが一切ない。ないほうがいいと思ったんです。恋愛だと「最近優しくなくなった」とか「絶対冷めている」とか考えすぎちゃうけど、最初から冷めていれば気楽。


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