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電気“低速車”がバスなし地方を救う

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山口亮子AERA
今、電気自動車が注目を集めている(※写真はイメージ)

今、電気自動車が注目を集めている(※写真はイメージ)

 若者の車離れで“自動車王国ニッポン”の座が揺らいでいる。一方で欧米は電気と自動運転にまい進。いまやIT企業や新興勢力の参入も相次ぎ、もうバトルロイヤル状態だ。だが待ってほしい。日本には「技術」だってガラパゴスで元気な市場だってある。AERA 3月6日号「進め!電気自動車」では、そんな熱い人々にフォーカスしてみた。

 低速の乗り物へのニーズが高まっている。1人乗りの小型車や低速で走る自動運転車が巷にあふれる日も近いかもしれない。「走る喜び」から「移動する喜び」へ。時代とともにクルマも変わりつつある。

*  *  *
 高齢化や人口減にともなう過疎化で頭を悩ます我がニッポン。バス停や駅から自宅までの交通の空白地帯、いわゆる「ラストワンマイル」では、日常の移動手段のニーズが次第に高まりつつあるという。そこに名乗りを上げたのが1人~2人乗りの超小型モビリティーなど、速さを求めない“低速自動車”だ。早速、実証実験などに取り組む地方の現場を訪ねてみた。

 通常の車の幅の半分ほどの小型車が近づいてきた。場所はトヨタお膝元の愛知県安城市。トヨタ車体が市販する超小型電気自動車(EV)「コムス」だ。普通車の車列にまじり、颯爽(さっそう)と、ゆっくり走っていく。付近のコンビニやスーパーの駐車場などでも停車中の車両を見かけた。

 実は街中を走るコムスは、自動車部品メーカーのデンソーや安城商工会議所、市などが共同運用するカーシェアリングサービス「き~☆モビ」の車両。市街地を中心に31台のコムスが稼働中という。早速、利用していた主婦、田中明子さん(47)に感想を尋ねると、

「月2~3回、自宅と駅の約10分の移動で使ってます。小回りが利くし、すごく助かる」

 と評判も上々だ。

●15分の利用料金が100円

 き~☆モビは15分の利用料金が100円という手ごろさと、会員登録すればスマホで予約するだけで使える手軽さが売り。会員数は現在約1千人。利用者は主婦や会社員が多く、2~3キロの近距離移動に使うケースがほとんどという。


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