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バーチャル・リアリティーでゲーム依存は進むか?

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長倉克枝AERA#病気
このままVRの技術が進むと、いったいどんな未来が待っているのか(※写真はイメージ)

このままVRの技術が進むと、いったいどんな未来が待っているのか(※写真はイメージ)

 アルコール依存、薬物依存などの依存症は、生活習慣などではなく、病気だ。個人の意志や心がけなどで対応できるものではなく、治療が必要なもの。近年、医療現場ではさまざまな試みが行われている。AERA 2017年1月30日号では、依存症治療の最前線を大特集。

 今、何かと話題となるバーチャル・リアリティー(VR)。2017年もさらなる技術の進歩が期待されているが、それによって依存におちいる人が出てくるのでないかといった声もささやかれている。果たして、ほんとうに依存は増えるのか。VR技術が進んだ未来を予測した。

*  *  *
 ネット依存症の多くを占めるオンラインゲームに不可欠なディスプレー。バーチャルリアリティー(VR)普及元年と言われた2016年は、多くのゲーム向けのヘッドマウントディスプレー(HMD)が登場した。HMDは、高い臨場感を感じられる没入感の高いディスプレーだ。

「VRのゲームが普及すると、依存になる人が増えるのではと背筋が寒くなる」

 ネット依存に詳しい久里浜医療センターの樋口進院長はそう懸念する。

 実際に、VRによってゲーム依存は進むのだろうか?

「そもそも今のHMDは、不快感があるので長時間ゲームをするのに向いていません。現状ではオンラインゲーム依存と同様にVRゲーム依存になることはないのではないでしょうか」

 とVR研究者で東京大学講師の鳴海拓志さんは言う。

 VRゲームをするユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの簗瀬洋平さんも同意見だ。簗瀬さんは週末には趣味で10時間以上ゲームをする。もちろん、プレイステーションVR(PSVR)も、発売されるとすぐに購入。「1回でプレーできるのは10~20分が限界です。いま出ているVRゲームで30分以上プレーを楽しめるものはほとんどありません」。


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