豊洲市場「盛り土」問題で食の「ジャパンクオリティー」が危ない (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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豊洲市場「盛り土」問題で食の「ジャパンクオリティー」が危ない

編集部・山本大輔AERA#築地市場
東京都江東区の東京ガス工場跡地につくられた豊洲市場(手前)。今年11月に築地市場が移転する予定だったが延期された (c)朝日新聞社

東京都江東区の東京ガス工場跡地につくられた豊洲市場(手前)。今年11月に築地市場が移転する予定だったが延期された (c)朝日新聞社

 小池知事は、安全性の再検証、盛り土が空間に変わった経緯などの調査を約束した。畑氏は安全を最重要視するなら、土壌に問題のある土地に食品を扱う施設をわざわざ移転する必要性の是非を再び議論するべきだと主張する。

 すでに、風評を懸念する声も出ている。

「日本の市場が安全ではないかのような印象になっていないか不安。さまざまな問題が入り交じって起きているのに、『安全』という言葉に集約して全てを説明しないでほしい。誤った情報が世界中に広がってしまう」

 築地市場で働く40代の男性は憤る。築地市場は連日100人を超える外国人が訪れる人気の観光地だ。9月14日も中国人が次々に市場に来ては定休日だと知り、残念がっていた。

 6月23日に同市場でマグロの競りを見たというシンガポール在住の中国系マレーシア人、周秀英さん(31)は、複数の電子版英字新聞で「安全性の懸念が小池知事に市場移転を延期させた」という内容の報道を見たという。

「築地は、世界で最も新鮮な海鮮を提供する市場として知られており、外国人なら一度は訪れたいスポット」

 としたうえで、こう話した。

「食の安全に懸念が出ているとすれば気になる。福島原発事故の時に食の安全の問題が起きたのを覚えているだけに、市場が豊洲に移れば、影響が全くないとは言えないのではないか」

(編集部・山本大輔)

AERA 2016年9月26日号


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