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白井健三と加藤凌平で目指す「内村頼み」からの脱却

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編集部・深澤友紀AERA#リオ五輪
「内村頼み」の日本体操界に危機感…(※イメージ)

「内村頼み」の日本体操界に危機感…(※イメージ)

 2位と0.099点差という大接戦で、体操男子個人総合を制した内村航平(27)。団体に続く二つ目の金メダルを手にして「絶対王者」を改めて印象づけた。

 しかし、4年後は内村も31歳。東京への意欲を公言する一方で、

「そのころまで僕がトップにいるようでは、日本の体操界に未来はない」

 と語り、「内村頼み」の日本体操界に危機感もにじませる。

 その王者・内村が「日本を、世界を驚かせてきた男」と呼んで期待をかけるのが、「ひねり王子」こと白井健三(19)だ。

 リオではスペシャリストとして、団体と種目別で、ゆかと跳馬に出場。種目別のゆかでラインオーバーを気にして消極的になり、着地が乱れて表彰台を逃したあとの跳馬を、会場で見た。

 スタートラインに立つ白井は、前日のゆかの強張った表情から一転、晴れ晴れとしている。手を振り上げて走り出したと思うと、「バンッ!」という大きな音とともに踏み切り、くるくるくると体をひねった。世界で初めて「シライ2(伸身ユルチェンコ3回半ひねり)」を成功させて、銅メダル。会場が揺れた。それでも、

「航平さんにずっと頼ってしまっている現状は、いつかは打破しなければならない」

 と内村と危機感を共有するのは、「世界で戦えるオールラウンダー」という新たな壁を越えなければならないからだ。

 男子の体操競技は、ゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目で構成される。以前なら2、3種目で高得点を挙げれば個人総合金メダルを手にすることができたが、内村は、

「8年間で個人総合のレベルを僕が引き上げてしまった」

 と話す。いまは全種目で高得点が求められ、ミスも許されない。着地をすべて成功させ、「ノーミス」だった内村でさえ、薄氷の勝利だった。

 白井の跳馬を、「見たこともないくらいよかった」と手放しでほめたコーチの畠田好章(44)も、東京では「(白井には)6種目で勝負させたい」と話す。


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