100メートルで「84年ぶり2人目の決勝進出」狙うケンブリッジ飛鳥 9秒台のごほうびは… 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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100メートルで「84年ぶり2人目の決勝進出」狙うケンブリッジ飛鳥 9秒台のごほうびは…

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AERA#リオ五輪

 開幕したリオデジャネイロ五輪の陸上男子100メートルに、日本代表として出場する。84年ぶり2人目となる決勝進出が期待されている伸び盛りの選手だ。

 速さだけでなく、見た目の麗しさでも目を引く存在だ。父親はジャマイカ人。速く走るために鍛え上げられた逆三角形の肉体と甘いマスクで、表紙を撮影した蜷川実花さんには「生き物として美しい」と絶賛された。

 高校時代から同年代では日本のトップクラスとして活躍してきたが、社会人1年目の今年、大きく飛躍した。リオ五輪代表を決める6月の日本選手権でライバルの桐生祥秀選手らを破って初優勝したことで、注目度は急上昇した。

 入社したドームの会長からは「日本人初の9秒台なら1億円」という陸上界では驚きの高額ボーナスを約束されたが、働きに見合った当然の報酬と言っていい。同社によると、連日の取材攻勢で、7月下旬までの2カ月の間に掲載された新聞や雑誌の面積、出演したテレビの時間は、広告費に換算すると100億円を超えた。「すごいっすね」と本人も驚く活躍ぶりだ。

 立ち居振る舞いは控えめで礼儀正しい。人前で目立つのはあまり得意ではなく、開幕前の7月に東京で開かれた五輪壮行会では、歌声を披露した「ゆず」の北川悠仁さんに手を引かれて壇上に上がったものの、恥ずかしがってすぐに後ろに隠れてしまった。

 報道陣の前で「五輪で披露する」と語ったレゲエのダンスも、「本当はダンス、できません。(雰囲気で)言わされてしまいました」と苦笑い。男子400メートル日本代表に同じジャマイカ生まれのウォルシュ・ジュリアン選手がいるので、「ダンスは彼に任せます」。

 本人も分かっているのだ。みんなが見たがっているのはダンスではない。日本人初の9秒台だ。(朝日新聞スポーツ部・増田創至)

AERA 2016年8月15日号


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