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「シン・ゴジラ」公開、ゴジラフリークが語るゴジラ愛とは

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野村昌二AERA

ゴジラよ、君はいったい何者だ──。「新宿東宝ビル」(東京・歌舞伎町)内にあるホテル グレイスリー 新宿のゴジラヘッド(撮影/岡田晃奈)

ゴジラよ、君はいったい何者だ──。「新宿東宝ビル」(東京・歌舞伎町)内にあるホテル グレイスリー 新宿のゴジラヘッド(撮影/岡田晃奈)

 誕生から62年。いまだに多くの人に愛される怪獣ゴジラ。しかし、ゴジラとはいったい何者なのか。ゴジラフリークたちが、ゴジラ愛を語る。

 大きく裂けた口、むき出しの牙、岩肌のような皮膚。街を破壊するこの怪獣のすさまじさに、人々は圧倒された。

「恐竜も好きでしょうといわれるけど、ゴジラでないとダメ。ゴジラは恋人です」

 横浜市に住む粕谷善之さん(56)の眼光はゴジラの話になると炯々爛々(けいけいらんらん)、弁にも熱が入る。

 ゴジラとの出会いは幼稚園生のとき。母親に買ってもらったゴジラのおもちゃに「一目ぼれ」した。

「あの姿、形、そして顔です」

●理解を超えた存在

 以来、半世紀近くにわたるゴジラファン。社会人になってもゴジラ愛は冷めるどころか激しさを増し、1989年ごろ仲間と「ゴジラ応援団」を発足、喫茶店に映画上映会のポスターを貼って回るなど宣伝活動を始めた。今は「真・ゴジラ応援団」としてツイッターでゴジラ情報も発信している。これまで過去のゴジラ映画15作品でエキストラとして参加。自宅の6畳の部屋は、自分と同じ背丈ほどあるゴジラなど、ゴジラグッズであふれ返っている。

 ゴジラの魅力の一つは、「人間の理解を超えた存在」にあるという。例えば、ウルトラマンのようなヒーローは、姿を含め人間に近く、感覚的に「話せばわかりあえる」要素がある。一方、ゴジラには言葉が通じず、一瞬気持ちが伝わったと感じるシーンがあっても、結局は破壊を続けるパターンが多い。が、理解できず意思が通じないからこそ、引かれるのだという。

「あとは、目です。ヒーローの目は仮面などの目ですが、ゴジラの目にはどこか愛嬌があり、動物やペットに通じる独特のかわいらしさがあります」

 まだ戦争の記憶も生々しい54年、日本初の怪獣特撮映画として銀幕デビューしたゴジラ。「イノさん」で知られた本多猪四郎(いしろう)監督がメガホンをとり、「ウルトラマンシリーズ」を生んだ円谷英二氏が特撮監督を担った。97分のこのモノクロ映画は、961万人の観客を動員する空前の大ヒット。ゴジラは、怪獣映画の金字塔となった。以後、「モスラ対ゴジラ」「ゴジラVSキングギドラ」など、62年間でゴジラシリーズは30作を数え、今年7月29日、31作目の「シン・ゴジラ」が公開される。しかも、日本版ゴジラ映画は実に12年ぶりだ。

 そのシン・ゴジラの監督・特技監督を務めたのが、樋口真嗣さん(50)。60~70年代の特撮の黄金時代に少年期を過ごした、まさにゴジラ世代だ。


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